韓国のSNSやバラエティ番組、友人同士の会話で、必ずと言っていいほど盛り上がる話題があります。
それがいわゆる「○○論争」。正解があるわけでも、勝ち負けが決まるわけでもないのに、なぜか本気で意見が
割れ、「それはありえない」「いや、それが普通でしょ?」と議論が白熱する論争たち。
そんな『答えのないテーマ』が、韓国では一つの会話ネタとして楽しまれています。
中でも日本でもよく知られているのが「エゴマの葉論争」。
一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。しかし、韓国の論争テーマはそれだけではありません。
恋人同士の価値観を試すものから、食べ方の好み、完全にネタ枠のものまで、実に多種多様です。
今回は、「エゴマの葉論争」をはじめとした、カップル論争バランスゲーム(好み・価値観論争)の2つに分けて、
韓国で定番とされる論争を紹介します。
そもそも「エゴマの葉論争」とは?

エゴマの葉論争(깻잎 논쟁)とは、「恋人が、他の異性のエゴマの葉を取ってあげるのはアリかナシか?」という
非常にシンプルでありながら奥深いテーマです。
韓国の焼肉では、付け合わせとして、エゴマの葉の醤油漬けが何枚も重なって提供されることが多く、一枚ずつ剥がすのが意外と難しいんです。
そこで恋人が自分以外の誰か(自分と同性)が取るときに手伝ってあげるのはセーフかアウトか。この“親切心”が問題になります。
「単なるマナー、気遣いにすぎない」
「異性にそれをやるのは距離が近すぎる」
「自分の恋人がやったら正直モヤっとする」このように意見が真っ二つに分かれ、
芸能人の発言やYouTube、SNSをきっかけに何度も再燃してきました。
特徴的なのは、浮気や裏切りの話ではなく、“許容範囲の境界線”を問う論争である点。
だからこそ、多くの人が「自分ならどう感じるか」を考え、熱くなってしまうのです。
1. カップルにまつわる論争
恋人・異性・距離感をめぐる終わらない議論
● エゴマの葉論争
先ほど紹介した定番中の定番。「自分は気にしない派」でも、「想像したらちょっと嫌派」でも、どちらも理解でき
てしまうのがこの論争の厄介なところです。
● エビ論争
恋人が自分以外の誰か(自分と同性)に殻付きエビを剥いてあげるのはOKか?という問題。
エゴマの葉よりもさらに“世話焼き感”が強く、「完全にアウト」「グループ内ならOK」「恋人の前なんだからやめて
ほしい」など、条件付き容認派も多い論争です。
● カニの身論争
カニの身をほぐしてあげる行為は、もはや“お世話”を超えて“特別扱い”なのでは?という声も。「家族ならOK」
「恋人ならやってほしい」など、誰に対してやるかで評価が激変します。
● 車のBluetooth接続論争
恋人の車に異性の誰かの携帯電話のBluetoothを接続するのはアリかナシか。
「恋人のくるまに異性が日常的に乗ってるってことだから嫌。」「音楽を変えるだけでそんなに問題?」
という、現代ならではの論争です。
● ぺディン(ダウンジャケット)論争
恋人が、女性の友人のロングダウンジャケットのジッパーを目の前で直接上げてあげる状況はどうかという状況についての論争。(ジャケットが長くてジッパーを上げにくいため)
「ジッパーを下ろしてあげるのよりはマシ」「恋人が自分以外にしてあげるなんて許せない」
「恋人がわざわざしてあげなくてもいいでしょ」と、シチュエーションの想像大会になりがちなテーマです。
2. バランスゲーム・好み論争
正解がないからこそ盛り上がるテーマたち

● チョコミント論争
韓国でも根強い人気(とアンチ)を誇るチョコミント。
「歯磨き粉の味」「爽やかで最高」という定番の対立は、日本でも度々話題になるテーマではないでしょうか。
● タンスユク論争(부먹 vs 찍먹)
탕수육(韓国式酢豚)のソースを「最初からかける派(부먹)」か、「つけて食べる派(찍먹)」か。
韓国の食論争の王道で、この話題が出るとほぼ100%意見が割れます。
サクサクの衣を楽しみたい派と、ソースで少ししっとりとなった衣を好む派の仁義なき戦いです。
● ジャージャー麺 vs チャンポン論争
中華料理店で永遠に決まらない二択。「甘い黒味噌のジャージャー麺」派と
「辛くて海鮮たっぷりのチャンポン」派。または「その日の気分」派と「一生同じ」派の戦いです。
● たい焼き論争
たい焼き論争には2パターンの論争があります。
一つ目は、「頭から食べる」か、「尻尾から食べる」か。中身を最後に取っておきたい派 vs すぐ味わいたい派の
戦い。
二つ目は、中身は、あんこ派か、カスタードクリーム派か。冬になると必ずといっていいほど、一度は話題に
なるテーマです。
● 山vs海
山が好きか、海が好きかも鉄板のネタ
● 桃論争
硬い桃か、柔らかい桃か。このテーマだけで「これはもう性格が出る」と言われることも。
●冷麺論争
水冷麺かビビン冷麺か

食べ方・生活習慣系の定番論争
- ラーメン:スープ先 vs 麺先
- 卵焼き:半熟 vs 完熟
- アイスクリーム:コーンの底チョコは最後か最初か
- 朝型人間 vs 夜型人間
- 映画館 vsお家鑑賞
- 海外旅行 vs 国内旅行
- オンラインショッピング vs オフライン
などなど、どれも日常的だからこそ、「なんで?」と突っ込みたくなり、話が止まらなくなります。
ネタ枠・ユーモア論争
● お尻は1つか2つか論争
完全にジョーク枠ですが、「割れているから2つ」「いや構造的には1つ」など、なぜか論理的に語られがち。
● SNS映え論争
投稿は本心を綴るものか、映えのためだけか。誰もが少し耳が痛くなるテーマです。
● コーヒー論争
アメリカーノは薄いのか、コーヒーとしての完成形なのか。
なぜ韓国では論争がこんなに楽しまれるのか?
韓国の「○○論争」は、相手を論破するためのものではなく、価値観の違いを面白がる遊びとして消費される
ことが多いのが特徴です。
・正解がない
・自分の考えを話しやすい
・相手の性格や考え方が見える
だからこそ、恋人同士、友人同士の会話、はたまた番組企画としても相性が良く、度々、新しい論争が生まれて
いきます。
韓国で定番のトピック「○○論争」まとめ!有名なエゴマの葉論争だけじゃない!おわりに
エゴマの葉論争をきっかけに知った人も、ここまで多くの「○○論争」があると驚いたのではないでしょうか。
紹介した論争以外にも季節やシチュエーションにちなんだ様々な論争があります。
大切なのは、どちらが正しいかではなく、どう感じるか。「これは絶対無理」「それ、全然気にしない」そんな違い
を笑いながら話せるのが、韓国式論争の醍醐味です。
ぜひ何気ない会話の途中や飲み会などの席で、「ところでさ、たい焼きって頭から食べる?尻尾から食べる?
どっちから食べる派?」などと切り出してみてください。きっと、思った以上に盛り上がるのではないでしょうか。

