日本のおつまみと言えば、枝豆・叩きキュウリ・イカの塩辛・柿の種…などたくさん思い浮かびます。韓国も同様に、お酒と相性抜群のおつまみが豊富です。そこで今回は、お酒にピッタリな韓国おつまみをたっぷり紹介します。日本で用意できるものもあるので、ぜひお試しあれ!
韓国において、おつまみ(안주/アンジュ)はかなり大切に考えられる!
韓国ではお酒と一緒に食べるおつまみのことを「안주/アンジュ」と呼びます。韓国のおつまみ文化は、単にお酒に「添える」だけでなく、お酒の種類に合わせて「ベストパートナー」が決まっているのが最大の特徴です。ただの「お酒の付け合わせ」を超え、「お酒と料理が一体となって完成する食事文化」として非常に重要な立ち位置にあるのです。
ここで、韓国人のおつまみ(안주/アンジュ)に対する認識や文化的な背景を深掘りしてみましょう!
■「お酒を飲む=おつまみ(안주/アンジュ)を食べる」強い結びつき
韓国では、食べ物を胃に入れずにお酒だけを飲む、いわゆる「空きっ腹に酒」は体に悪いと考えられており、ほとんど行われません。お酒を注文する際は、アンジュを一緒に注文するのが常識。 そのため、居酒屋などの飲食店では、お酒よりもアンジュのクオリティやボリュームが店選びの基準になることも珍しくありません。
■「クンハプ(궁합/宮合)」を重んじる文化
韓国語で「相性」を意味する「クンハプ(궁합/宮合)」という言葉があります。もともとは占星術などで男女の相性を占う言葉ですが、食の分野でも「食べ合わせ」という意味で用いられます。「クンハプ(궁합/宮合)」は、特にアンジュとお酒の組み合わせにおいて非常に重視されます。
■「食事」と「おつまみ」の境界線が曖昧
日本のおつまみは小皿料理などのスピードメニューが多い傾向にありますが、韓国のアンジュはメインディッシュそのものであることも多いです。 サムギョプサルやブデチゲなどは、夕食のメインメニューであると同時に、最高のアンジュでもあります。そのため、韓国の飲み会は「食事をしながらお酒を楽しむ」という、非常にボリュームのあるものになります。
■無料「서비스/サビス」メニューもおつまみ(안주/アンジュ)に
韓国の飲み屋では、注文したアンジュの他に、店側が無料で出してくれる小さなおつまみが豊富です。これを「서비스/サビス」と呼びます。 キムチ、目玉焼き、ケランチム(韓国茶碗蒸し)、季節の野菜の和え物、果物などが出てくることもあります。行きつけになり店主と仲良くなると、この「서비스/サビス」がどんどん豪華になったりして、店とお客の間の情をさらに育んだりもします。
韓国のお酒のお供「おつまみ(안주/アンジュ)」の例を紹介!
では、実際に韓国で食べられている主なお酒のお供を紹介します。お酒の種類別に見ていきましょう。
韓国焼酎(소주/ソジュ)× 脂っこい・辛い料理
アルコール度数が高めでスッキリしたソジュは、口の中をリセットしてくれます。脂がのったお肉や、刺激的な辛い料理がよく合います。
●삼겹살/サムギョプサル(豚バラ焼肉)
これぞまさに究極のペアリング。旨味の詰まった豚の脂をぎゅっとかみしめた後、ソジュで乾杯してショットグラス1杯を飲むと、脂をソジュが洗い流してくれて爽快です。
▼赤坂で食べられるサムギョプサルを紹介しています。
▼釜山で食べられるサムギョプサルを紹介しています。

●곱창/コプチャン(ホルモン焼き)
香ばしく焼いたホルモンとソジュの組み合わせは、韓国のサラリーマンの定番です。仕事帰りに食べて飲むと、最高の気分になれます。
●부대찌개/プデチゲ(部隊鍋)
プデチゲとは、ソーセージやランチョンミートなどの加工肉とインスタントラーメンをキムチやコチュジャンベースの辛いスープで煮込んだボリューム満点の鍋料理です。スパイスの効いた熱々のスープと冷えたソジュの愛称は抜群で、ソジュを飲む手が止まらなくなります。
●닭발/タッパル(鶏の足の辛炒め)
タッパルは、鶏の足をぶつ切りにして、コチュジャンなどの辛いタレで炒めたり焼いたりする韓国料理で、ぷりぷりの皮とコリコリした軟骨の食感、そして旨辛味が特徴です。その旨味や辛さにソジュがどんどん進みます。小さめのお皿で提供する店舗も多く、2次会利用でも人気のおつまみ。
ビール(맥주/メクチュ)× 揚げ物・乾物
韓国のビールは日本のものより軽く、炭酸が強めで喉越しが良いのが特徴です。そのため、サクサクしたものや塩気の強いものが好まれます。
●치킨/フライドチキン
「チキン(치킨)」+「メクチュ(맥주)」で「チメク(치맥)」という造語が浸透しているほど、国民的人気の組み合わせです。韓国のチキンはさまざまな味が楽しめるのが特徴。普通のフライドから、甘辛いヤンニョム味、醤油ベースのカンジャン味、チーズ風味、ハニー味など非常に多様です。これほど種類豊富なので飽きにくく、定期的に「チメク(치맥)」がしたくなります。
▼新大久保で食べられるチキンや「チメク(치맥)」について解説した記事はこちら

▼鶴橋で食べられるチキンも紹介しています。


●노가리・오징어포・진미채/ノガリ・スルメ・ジンミチェ
「노가리(ノガリ/スケトウダラの幼魚の干物)」や「오징어포(オジンオポ/スルメ)」、「진미채(ジンミチェ/さきいか)」を、コチュジャンやマヨネーズにつけて食べるのが屋台の定番です。「진미채(ジンミチェ/さきいか)」をコチュジャン、粉唐辛子、醤油、みりん、ニンニク、ごま油、オリゴ糖(水飴)、はちみつなどで甘辛く味付けして和えた「ジンミチェムチム(진미채무침)」は、おつまみとしてのみならず、ご飯のおかずやお弁当のおかず(常備菜)としても親しまれています。
●コーンチーズ
甘いコーンにたっぷりチーズをのせて焼いたもの。飲食店に行くと、無料で提供されるサイドメニューとして登場することが多いです。意外にもビールの苦味とよく合い、男女問わず人気のおつまみです。
マッコリ(막걸리) × チヂミ(전/ジョン)
「雨が降ったらマッコリとチヂミ」と言われる、雨の日に味わう鉄板の組み合わせです。雨音が油で焼く音に似ているから、という説があります。

●파전/パジョン(ネギチヂミ)
特に海鮮が入っている厚みのあるタイプのネギチヂミは、マッコリの優しい甘みと相性抜群。
●김치전/キムチチヂミ
酸味のあるキムチのチヂミは、マッコリの乳酸菌由来の酸味と引き立て合い、美味しくマッチします。
●두부김치/ドゥブキムチ(豆腐キムチ)
茹でた豆腐に炒めたキムチを添えたもの。チヂミ以外に、こちらもヘルシーでマッコリのコクによく合います。
お家で韓国風「おつまみ(안주/アンジュ)」を作ってみよう!
韓国焼酎と相性抜群な「부대찌개/プデチゲ(部隊鍋)」の、失敗しない簡単レシピを紹介します。
お家での女子会などにもピッタリです。

■材料(2人分)
メインの具材:
・ソーセージ:4〜5本(斜め切り)
・スパム(または厚切りベーコン):100g
・ベイクドビーンズ(煮豆の缶詰):大さじ2
・長ネギ:1/2本(斜め切り)
・玉ねぎ:1/4個(スライス)
・キムチ:100g(酸っぱくなったものがベスト)
・豆腐:1/2丁
・インスタントラーメン(サリ麺):1袋
・スライスチーズ:お好みで
スープ:
・水:600ml
・鶏ガラスープの素:大さじ1(あれば煮干しダシでもOK)
合わせ調味料(ヤンニョム):
・コチュジャン:大さじ1
・粉唐辛子:大さじ1(なければ一味唐辛子小さじ1/2で調整)
・醤油:大さじ1
・おろしにんにく:大さじ1/2
・砂糖:小さじ1
■作り方
①ヤンニョムを作る
小皿に合わせ調味料の材料をすべて混ぜ合わせておきます。
②具材を並べる
浅めの鍋の縁に沿って、ソーセージ、スパム、ネギ、玉ねぎ、豆腐、キムチをきれいに並べます。
③煮込む
真ん中に1のヤンニョムをのせ、スープ(水+鶏ガラスープの素)を注いで火にかけます。
④仕上げ
沸騰したら中火で5分ほど煮込み、具材に火が通ったら真ん中にインスタントラーメンを投入します。
⑤完成
麺がほぐれてきたら、その上にスライスチーズをのせます。チーズがとろけたら出来上がり!
■ポイント
・スパムは必須!スパムから出る脂と旨味がスープに溶け出すことで、独特のコクが生まれます。
・ベイクドビーンズを見つけたら必ず入れたい!一気に本場韓国の専門店の味になります。
・〆にポックンパ(볶음밥/炒飯)!最後に残ったスープにご飯と韓国海苔、ごま油を入れて炒めると、最高の締めになります。
韓国にはお酒と相性ピッタリなグルメがたくさん!
韓国旅行に行った際には、ぜひこれらの組み合わせを試してみてください。
韓国料理も韓国のお酒も、より一層美味しく感じること間違いなし!
▼ワンジョンでは、韓国におけるお酒の席のマナーについても解説しています。


