韓国の冬グルメ実食ガイド!現地で絶対食べたいあったか名物特集満載!!

天ぷら

韓国の冬は厳しい寒さが特徴ですが、“心まで温まる”冬グルメが豊富に揃っています。日本でも人気のホットクやプンオパンだけでなく、現地でしか味わえない隠れた冬の名物もたくさんあります!

この記事では、ご飯系・屋台系・デザート・ホットドリンクのジャンルに分けて、韓国人が実際に冬によく食べるグルメを幅広く紹介します。現地流の食べ方や、人気エリアにも触れながら、冬の韓国旅行でぜひ体験してほしい“本物の味”をお届けします。

目次

韓国冬グルメ【ご飯系】温かい一杯で冬を乗り切る!

ご紹介するご飯系の韓国冬グルメは一年中食べられますが、特に冬の冷えた体にじんわり染みる優しい味わいが格別です。

また、日本の「おしるこ」「おでん」のように、韓国でも冬になると自然と食べたくなる“季節の味”として親しまれています。寒い季節ならではの味わいを楽しみながら、韓国文化をより深く感じてみてください。

떡국(トックッ)

■ 떡국(トックッ)

トックスープ。もともとは韓国の正月に食べる伝統料理で、“一年を無事に迎える”という意味が込められていますが、寒い冬の日常食としても人気の一杯です。薄く切った韓国の餅、떡(トック)が牛骨スープにしっかり馴染み、やさしい味の中にもコクが感じられます。トッポギの餅とは全く違う、柔らかく繊細な食感が特徴。観光中の胃が少し疲れた日に食べると、体の芯まで温まるやさしい料理です。

■ 갈비탕 / 설렁탕(カルビタン・ソルロンタン)

骨つきカルビをじっくり煮込んだ갈비탕(カルビタン)、牛骨を長時間煮込んで仕上げる白濁スープの설렁탕(ソルロンタン)は、冬になると特に注文が増える定番温かグルメ。

韓国では、基本的にスープは“薄味”の状態で提供され、テーブルに置かれた塩・胡椒で自分好みに味を調整するスタイル。食べ進める途中でキムチを少し入れて“ピリ辛”に変化させる食べ方も、現地の人がよく使うアレンジです。寒さで冷えた体を一気に温めてくれるため、観光客にも人気の一品。

■ 국밥(クッパ)

韓国の伝統的な土鍋뚝배기(トゥッペギ)で熱々の状態で提供され、スープにご飯を直接入れて食べる庶民系ソウルフードです。種類が非常に多いのですが、次のようなクッパが代表的です。

・콩나물국밥(コンナムルグクッパ):豆もやしが入ったクッパ。あっさり温まる朝ご飯に最適

・해장국밥(ヘジャングッパ):酔い覚ましスープ。牛肉や豚の背骨を煮込んだ濃厚で深いスープに、野菜や卵、ソンジ(牛の血を固めたもの)が入ります。

・순대국밥(スンデクッパ):韓国式ソーセージ순대(スンデ)の旨味が溶け込んだ一杯

朝の冷え込みが強い冬には、現地の人もよく出勤前の朝食としてクッパを選ぶほど、生活に根付いた料理です。

■ 칼국수(カルグクス)

手打ちの太めの小麦粉麺が特徴で、熱々のスープと一緒に楽しむ冬の人気メニュー。해물칼국수(ヘムルカルグクス・海鮮カルグクス)や소고기칼국수(ソゴギカルグクス・牛肉カルグクス)など、具材によって味の雰囲気ががらりと変わるのも魅力です。麺のもちもち感と優しいスープが冬にぴったりで、負担が少なく癒される料理です。

■ 팥죽(パッチュク/小豆粥)

小豆をじっくり煮て作る韓国の伝統的な冬料理。팥죽(パッチュク)は特に1年中夜が最も長い동지(トンジ・冬至)に食べる文化があり、“悪い気を払って健康を願う”意味があります。甘すぎない自然な味わいで、体をじんわり温めてくれる冬の癒しメニュー。旅行で冷えた日や、軽く食べたい日にぴったりで、日本のぜんざいとはまた違う、韓国ならではの粥文化を体験できます。

韓国冬グルメ【屋台系】寒い中外で食べる“冬の味”

오뎅(オデン)/韓国式おでん

■ 오뎅(オデン)/韓国式おでん

串に刺した魚のすり身をスープで煮込んだ、冬の定番屋台フード。日本のおでんとは食感が全く異なり、薄くて弾力のあるもちっとした食感が特徴。釜山では 가래떡(カレトッ/細長い餅) を串に刺した「물떡(ムルトッ/水餅)」が名物です。屋台や포장마차(ポジャンマチャ/屋台風居酒屋)では、注文していなくても備え付けの 오뎅국물(オデンクンムル/おでんスープ) を紙コップに自由に入れて飲めるのが面白いポイント。

■ 붕어빵(ブンオパン)/たい焼き風のお菓子

日本のたい焼きに似ていますが、韓国のプンオパンは生地が少しもちっとして、外はカリッ・中はふわっとした軽い食感。定番の 팥(パッ/あんこ) や 슈크림(シュクリム/カスタード) に加え、さつまいもペースト、キムチ味、ピザ味などの変わり種も人気。最近は「一口サイズのミニプンオパン」も登場し、歩きながら食べるのが現地流。

■ 호떡(ホットク)/韓国式もちもちスイーツ

韓国の冬スイーツといえばホットク。もちもちの生地の中に甘い シナモンシュガー と 견과류(キョングァリュ/ナッツ類) が入っており、かじると中から熱々のシロップがとろっと出てきます。釜山の南浦洞(ナンポドン)は「釜山式ホットク」の名所で、ナッツがたっぷり入った贅沢系が有名。専用の紙カップに立ててくれるので手が汚れず、歩きながら食べるのが現地スタイル。

■ 군밤(クンバム)/焼き栗」・군고구마(クンゴグマ)/焼き芋

栗やサツマイモを香ばしく焼いた冬の屋台の定番。韓国では、熱々の袋を手に持って“自然のカイロ”のように温まりながら歩く人も多いです。家に持ち帰って家族と分けて食べるのが現地らしい楽しみ方。

■ 호두과자(ホドゥクァジャ)/クルミの焼き菓子

ふわふわの生地の中に香ばしい 호두(ホドゥ/クルミ) と甘い餡がぎっしり。韓国の高速道路の 휴게소(ヒュゲソ/サービスエリア) で最も人気のある名物で、お土産としても喜ばれます。

■ 국화빵(クッカパン)/菊型の餡入り焼き菓子

菊の花の型で焼いた可愛い冬のおやつ。外は少しカリッ、中はもちっとしていて、定番の 팥앙금(パタンウム/あんこ) が入っています。プンオパンより小ぶりで軽く食べられるため、冬の屋台でよく見かける一品です。

〈屋台での注意点〉

屋台は現金のみの場所が多いので、小銭を用意しておきましょう。

立ち食いが基本で席がないことが多いので、歩きやすい服装でどうぞ。

韓国冬グルメ【デザート系】冬ならではのデザートも必見!

아이스홍시(アイスホンシ)

■ 아이스홍시(アイスホンシ)/冷凍柿デザート

韓国の冬デザートとして人気の「凍らせた熟柿」。日本の 干し柿(ほしがき) とは違い、水分が多くてとてもジューシー。熟してとろとろになった 홍시(ホンシ/熟柿) をそのまま凍らせるため、スプーンですくってジェラートのように食べるのが現地流。八百屋やスーパーで購入できる。

■ 호빵(ホッパン)/韓国式蒸しパン

日本の肉まん・あんまんに似た冬の定番スナック。種類は야채호빵(ヤチェホッパン/野菜まん)、

김치호빵(キムチホッパン/キムチまん)、고기호빵(ゴギホッパン/肉まん)、팥호빵(パッホッパン/あんまん)などがあります。

日本ではコンビニでもよく販売されていますが、韓国では 시장(シジャン/市場) に行くと、店の奥で生地をこねて直接蒸している“手作りホッパン屋台”を見つけることができます。蒸したては生地がふわっふわで、キムチ具材がしっかり入った「韓国らしい味」が楽しめるのがポイント。

■ 군고구마 브륄레(クンゴグマ・ブリュレ)/焼き芋ブリュレ

最近の韓国カフェで流行中の“進化系スイーツ”。군고구마(クンゴグマ/焼き芋) の上に砂糖をふりかけ、表面を焼いてカリッとキャラメリゼしたメニュー。中はほくほく甘く、表面はパリパリで、焼き芋の自然な甘さとブリュレの香ばしさが相性抜群。写真映えも良いため、若者を中心に冬のカフェメニューとして大人気。

■ 페스츄리 붕어빵(ペスチュリ・ブンオパン)/パイ生地のたい焼き

붕어빵(プンオパン)の“パイ生地バージョン”。外側はクロワッサンのように層がサクサクで、中には 팥앙금(パタンウム/あんこ) や 슈크림(シュクリム/カスタード) などを入れて焼き上げた贅沢系おやつ。通常のプンオパンよりもバターの香りが強く、よりリッチな味わい。カフェや屋台で販売され、毎年SNSで話題になります。

■ 앙버터 호두과자(アンバター・ホドゥクァジャ)/あんバターくるみ饅頭

韓国の定番土産 호두과자(ホドゥクァジャ/クルミ饅頭) の“進化系”。ふわっとした生地の中に香ばしいクルミと甘いあんこを詰め、さらに 버터(ポト/バター) を挟んだ贅沢な組み合わせ。クルミの香ばしさ+あんこの甘さ+バターの塩気が絶妙で、若い世代を中心に人気が急上昇中。冬の新名物としてカフェやベーカリーで続々登場しています。

韓国冬グルメ【ドリンク系】定番の体が温まるホットドリンク

유자차(ユジャチャ)

■ 유자차(ユジャチャ)/ゆず茶

風邪予防として冬に人気の韓国定番ホットドリンク。カフェによって甘さや酸味が違うため、飲み比べも楽しめます。カフェではカフェインなしの温かい飲み物として提供され、スーパーでは 유자잼(ゆずジャム) が瓶で売られています。家ではこのジャムをお湯に溶かして飲むのが一般的です。

■ 율무차(ユルムチャ)/ハトムギ茶

香ばしく、ほんのり甘い味わいが特徴で、美容に良いとされ女性に人気の冬ドリンク。きな粉のようなまろやかさがあり、体をじんわり温めてくれます。カフェの定番メニューで、スーパーでは スティックタイプの粉末が販売されているため、お湯に溶かして手軽に飲めます。

▼下の記事では、「ユルムラテ」を販売している新大久保のカフェついて紹介しています。

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この記事を書いた人

ワンジョンの編集部。
韓国・韓流の魅力をお伝えし、日々、国内の韓国スポット・グルメを追い求め活動中です。
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