日本ではあまり見かけないけれど、韓国では普段からよく食べられる野菜や果物があります。韓国のスーパーに行ったことがあれば、見たことのない野菜や果物を発見したことがある方もいらっしゃるかもしれません。そんな日本では珍しい韓国の野菜や果物をご紹介いたします!
韓国にある商品や食べ物、文化など…様々なことに興味深々な韓国在住ライターKARENが、韓国に住んでいるからこそ持っている視点も交えながらお届けいたします〜!
日本では珍しい韓国の野菜
韓国の生鮮食品のうち、特に野菜は種類がとても豊富です。韓国でサムギョプサルを食べたことがある方の中で、お肉を包む野菜が何種類も出てくることに驚いた経験をされた方はいらっしゃいませんか?
実は、韓国人の野菜の摂取量は日本と比較すると圧倒的に多いのです!
日本人が1日あたり300g弱の野菜摂取量なのに対して、韓国人は1日に600g弱の野菜摂取量なのです。韓国人の野菜摂取量は世界トップレベルだそうです。
野菜を大量に食べる国なだけあり、お肉を包む葉野菜以外にも日本では見かけることが少ない野菜が、韓国には他にも多種類あります。
それでは、順番にご紹介いたします〜!
日本では珍しい韓国の野菜①エゴマの葉(깻잎)
エゴマの葉は、韓国で普段の食事の際に頻繁に食べられる野菜の一つです。
どのスーパーに行っても必ずあります。
見た目は日本にある大葉にそっくりですが、大葉よりも一回りほど大きいサイズ感です。香りは大葉とは結構異なり、その独特の香りが苦手な日本人の方もいらっしゃいます。ですが一度食べるとクセになり、大半の韓国人は好んで食べていらっしゃる印象です。お肉を包んで食べることが多いのですが、キムチにしたり炒め物に刻んで入れたり、食べ方が豊富です。抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE・βカロテンが豊富に含まれており、アンチエイジング効果があるのだとか。確かに、エゴマの葉をよく食べる韓国人は、幾つになってもお肌が若々しい気がします。
日本では珍しい韓国の野菜②韓国カボチャ(애호박)
韓国でも日本でいうカボチャ「호박(ホバク)」がありますが、호박(ホバク)の中でも成長途中のまだ緑色の状態のものである「애호박(エホバク)」も食べます。見た目はズッキーニとかなり似ていますが全く別の野菜です。ちなみに、호박(ホバク)の成長過程で細長いビニール袋を被せることで、丸い形にならずにズッキーニのような長細い形で収穫されるそうです。
韓国カボチャはテンジャンチゲに入れることが多いです。その他にも、炒めものにしても美味しい野菜です。韓国の人々に愛されている野菜のひとつです。
日本では珍しい韓国の野菜③コンドゥレ(곤드레)
コンドゥレは日本語で高麗アザミのことです。韓国では、特に江原道(강원도)の代表的な野菜として知られています。葉や茎を乾燥させたものを、ご飯の上にのせて炊いた「곤드레밥(コンドゥレバプ)」が美味しいです。また、ナムルとして食べることも多いです。
コンドゥレにはβカロテンが豊富に含まれており、抗酸化作用・抗老化作用・免疫力を高める効果やがん予防効果があるそうです。その他にも、ビタミンAやカルシウム、葉酸など嬉しい栄養素が沢山含まれており、肝蔵の機能を高める効果や貧血予防効果、腸の働きを整える便秘予防効果なども期待できます。まさに、健康食品そのものですね!
日本では珍しい韓国の野菜④ミナリ(미나리)
ミナリは日本でいうセリのことです。日本では1月7日に食べる「七草粥」に入れて食べるくらいで、スーパーでも売られていることはあるものの、売られているとしても他の野菜に比べるとほんの少ししか棚に並べられていないですよね。それが韓国ではメジャーな野菜なのです。
韓国では、ミナリはハウス栽培されたものがあるため一年を通して食べられますが、特に3月は香りも良くなるので旬の食材として有名です。旬の時期は日本と同じですね。春には、ミナリのナムル「ポムナムル(봄나물)」がよく食べられます。
最近では、SNSで「ミナリサムギョプサル 미나리삼겹살」がヒットしました。ご存じでしたでしょうか?これがきっかけで、日本人にもミナリの認知が広まったかもしれません。
ミナリはコレステロールの排出を促し、血液の浄化を助ける効果が期待できる野菜です。サムギョプサルと一緒に食べるのにピッタリな野菜ですね!
日本では珍しい韓国の野菜⑤豆もやし(콩나물)
日本でももやしはよく食べられる野菜のひとつですよね。しかし、日本では豆もやしより根もやしが主流なのに対し、韓国では豆もやしの方が主流です。
韓国では、豆もやしはナムルにしたり、スープやクッパに入れたりします。
豆もやしには大豆イソフラボンが豊富に含まれており、美肌効果やがんリスクを下げる効果、更年期障害を予防・改善する効果などが期待できます。さらに最近は、ストレスを緩和したり睡眠の質を高めたりする機能性食品としても評価されているようです。
日本では珍しい韓国の野菜⑥ソムチョ(섬초)
ソムチョはとても短いほうれん草です。特に韓国の全羅南道で栽培されている野菜で、冬になるとスーパーによく並びます。味は普通のほうれん草よりも甘く、ナムルにすると美味しいです。
このソムチョは、葉っぱが横に広がった形をしています。冬の海風と雪に耐えられるように直立ではなく横に広がった形をしているという説があります。
日本では珍しい韓国の野菜⑦オイマッコチュ(오이맛고추)
辛くない唐辛子です。韓国の唐辛子=辛いというイメージが持たれがちですが、辛くない唐辛子もあるのです。オイマッコチュは、野菜スティックのようにそのまま丸かじりして食べる野菜です。韓国のお味噌の一種であるサムジャンにつけて食べると美味しいです。
見た目は普通の辛いトウガラシと似ているのですが、大きさが二倍ほどの大きさです。
基本的には辛くないのですが、たまに辛いものも混じっています。日本のししとうも同じような感じですよね。
日本では珍しい韓国の野菜⑧アルベギ(알배기)・アルベッチュ(알배추)
ミニ白菜です。普通の白菜をそのままミニサイズにした見た目です。なんだか可愛らしいですよ。
包み野菜としてお肉と食べたり、韓国のお味噌の一種であるサムジャンにつけて食べたりする、基本的に生食用の野菜です。値段が普通の白菜よりも少し高いです。
日本では珍しい韓国の野菜⑨ポムドン(봄동)
白菜の仲間ですが、白菜を上からぐっと押しつぶしたような見た目です。ソムチョと同じく、冬によく食べる韓国の野菜です。横に広がった形状なのですが、立派なものは直径30㎝を超える物もあり、冷蔵庫に入れると結構場所をとります。ですが、美味しい野菜なので買ってしまいますね!
日本では珍しい韓国の果物
日本では見かけない韓国の果物をひとつご紹介いたします。
その名も「チャメ(참외)」です。日本語ではマクワウリと呼ぶそうです。
見た目は例えるのが難しいので、こちらの写真をご覧ください。
ウリ科の果物で、皮をむいて食べます。種はそのまま食べても問題ないです。
味はメロンのような風味もあり、みずみずしい果物です。水分が90%ほど含まれており、とてもジューシーです!夏にも食べやすく、暑さ対策や夏バテ予防にも効果的です。
ビタミンC・クエン酸が豊富に含まれており、新陳代謝を高めて内側より肌をきれいにしてくれるのだとか。その他、食物繊維や葉酸も多く含まれており、整腸作用やストレス解消やリラックス効果もあると言われています。
韓国人は野菜はもちろんなのですが果物も本当に好きで、祝日などで家族が集まり食事をしたあとには果物を食べることが多いです。
このチャメは、日本にも輸出されているそうです。韓国系のスーパーなどに行けば出会えるかもしれませんね!
日本ではあまり見かけない韓国の野菜や果物 まとめ
いかがでしょうか。知らなかった韓国の野菜も沢山あったのではないでしょうか。