韓流時代劇ファンの皆さま、こんにちは。
韓国情報サイト「ワンジョン」編集部です🇰🇷
今回は、韓国歴史超大作ドラマ 『朱蒙(チュモン)』 の
第27話〜第36話 のあらすじと感想をお届けします。
第27話〜第36話は、
- 王位継承を巡る権力争いが本格化
- 朱蒙・テソ・ヨンポ三兄弟の対立が決定的に
- ソソノ、ユファ、イェソヤ…強くしなやかな女性たちの生き方
が濃密に描かれる、とても見応えのあるパートです。
第27話:王妃の陰謀と、朱蒙の静かな復讐心

テソを皇太子に任命することを拒み続けるクムワ王に激怒した王妃は、
四出道(サチュルト)を味方につけて、自分の望みを通そうと画策します。
一方ヨンポは、朱蒙とテソを対立させるために朱蒙に取り入り、甘い言葉で懐柔しようとします。
朱蒙は表面上は冷静で従順な態度を見せますが、
心の奥では 二人の兄に対する深い復讐心 を静かに燃やしていました。
感想
王宮の女たちの「したたかさ」と、三兄弟の「男同士の火花」が交錯する回。
40代以上の視聴者にとっては、
「誰が本当に家族のため、国のために動いているのか」
という人間観察も楽しめるポイントです。
第28話:戦の決断と、ソソノの覚悟

朱蒙は、勢力が弱っている 真番(チンボン)・臨屯(イムドゥン) を攻めるなら今しかないと、クムワ王に進言します。
戦の行方が国家の命運を左右する、大きな決断の時です。
そんな中、ソソノは 軍商(ぐんしょう) として自らも戦地に同行することを決意。
さらに彼女は、テソが連れてきた漢の鍛冶職人たちに不穏な気配を感じ、朱蒙に「注意して」と警告します。
感想
ソソノの「戦場に出る女商人」という立ち位置がとても魅力的。
ただ守られるだけの女性ではなく、
自分の頭と足で運命を切り開いていく姿に、
大人の女性として勇気をもらえる回です。
第29話:四出道の反乱と、集まる流民たち

四出道(サチュルト)は、漢からの使者・犬使者(キョンサジャ)の首をはね、
派兵を拒否するという強硬手段に出ます。
この行動により、クムワ王が計画していた真番・臨屯への攻撃は暗礁に乗り上げてしまいます。
そんなある日、宮殿前に大勢の人々が集まり始めます。
それは「扶余(プヨ)が漢との戦に立ち上がる」と聞きつけた 流民(るみん)たち でした。
感想
国の中枢での権力争いと、
その影響を真正面から受ける民衆の姿が対照的に描かれます。
「国とは誰のものなのか?」を静かに問いかけてくるような回です。
第30話:兄を従える弟という苦しみ

テソは、自らの罪を免れる条件として、
「朱蒙の指揮のもと、先鋒隊の一兵卒として戦に出る」ことを受け入れます。
朱蒙はクムワ王に対し、
「目上である兄を自分の指揮下に置くことはできない」と訴えますが、
王は「王権を守るためには、お前が戦の主導者でなければならない」と諭します。
感想
家族でありながら、戦場では上官と部下。
“兄を従える弟”というねじれた関係は、
大人になってからの親族関係の難しさにも通じるものがあります。
朱蒙の苦渋の決断に、胸がぎゅっと締め付けられます。
第31話:読み合いと奇襲、朱蒙の戦略眼

朱蒙率いる別働隊について、テソから密告を受けたヤンジョンは、
楽浪(ナンナン)からの補給部隊のルートを変更させます。
しかし、テソの行動を見抜いていた朱蒙は、
補給部隊の位置を正確に読み、そこへ奇襲をかけて物資の奪取に成功します。
感想
弓の名手としての朱蒙だけでなく、
「戦略家としての朱蒙」の才能が光る回。
ただ強いだけではなく、
“頭の良さ”と“先を読む力”が真のリーダーには必要なのだと感じさせてくれます。
第32話:兄たちへの「最後通告」

朱蒙は、危機にあったソソノたちを救い出し、扶余宮殿へ帰還します。
そこで彼は、
- テソがヤンジョンと内通していたこと
- ヨンポがトチと闇取引をしていたこと
を暴露します。
そして兄たちに向かって、静かにこう告げます。
「今までのことは見逃す。だが、次に同じことをしたら、もう容赦はしない」と――。
感想
優しさと厳しさを併せ持つ朱蒙の「線引き」が、とても印象的。
大人の女性としては、ここに“本当の強さ”を感じる方も多いのではないでしょうか。
情に流されすぎず、かといって完全に切り捨てもしない。
そのバランス感覚が、指導者の資質として描かれています。
第33話:凧作戦と、怒りの追撃

朱蒙の立案した「凧作戦」によって、ヤンジョン率いる漢軍は混乱。
扶余軍は奮闘し、漢軍を見事に敗走させます。
朱蒙は真番太守を討ち取ることには成功しますが、
臨屯太守には逃げられてしまいます。
戦場で命を落とした少年兵を見た朱蒙は深い怒りに突き動かされ、
本隊を離れて臨屯太守を追跡することを決意します。
感想
少年兵の死に心をかき乱される朱蒙の姿は、
「ただの英雄ではなく、一人の人間」であることを思い出させてくれます。
勝利の裏にある犠牲をきちんと見つめる姿勢に、
“優しさを失わない強さ”を感じます。
第34話:テソの独裁と、重く垂れ込める暗雲

行方不明となった朱蒙、そして意識を失ったクムワ王。
その空白を埋める形で、テソが国政を握ります。
テソは、ナロを護衛総官に任命し、
クムワに忠誠を誓ってきた家臣たちを次々に粛清。
さらにヤンソルランとの婚礼も強行し、
自らの権力基盤を固めていきます。
感想
一気に“宮廷クーデター”の様相を呈してくる回。
権力を握った人間が、どのように周囲を処理していくのか――
冷酷な現実が容赦なく描かれます。
テソに対する恐怖と同時に、「朱蒙は今どこに…?」という不安が募ります。
第35話:ユファの軟禁と、モパルモへの脅迫

テソはユファを軟禁し、朱蒙の動きを封じようとします。
一方、ヨミウルはクムワを治療するため、危険を承知で扶余に戻りますが、
王の意識は戻らず、予断を許さない状態が続きます。
その裏でテソはモパルモに対し、
「漢よりも優れた鋼鉄剣を作れ。できなければ命はない」と脅しをかけます。
感想
母・ユファの気高さと、モパルモの職人としてのプライド。
それぞれの立場で「信念を曲げない人々」が描かれ、
権力に屈しない姿に胸を打たれます。
40代以上の視聴者なら、
“どちらの気持ちも分かる”と感じる方が多いかもしれません。
第36話:ハンベク族の村での癒しと、新たな出会い

戦いの中で重傷を負い、川に流された朱蒙は、
ハンベク族の長・イェチョンに救われます。
イェチョンの娘・イェソヤが献身的に看病し、
朱蒙はようやく息を吹き返します。
朱蒙は扶余に戻るため、ハンベク族の村で体力の回復に努めますが――
ここでの出会いが、彼の運命をさらに大きく動かしていくことになります。
感想
激しい戦と陰謀の連続から一転、
静かな山里での「癒し」と「出会い」が描かれる回。
イェソヤの優しさは、これまでのソソノとはまた違った温もりを感じさせます。
人生の“第二の章”の始まりのような、どこか穏やかな余韻が心に残ります。
まとめ|権力争いと人間ドラマが一気に加速する第27話〜第36話
この第27話〜第36話は、
- 王妃・テソ・ヨンポによる権力掌握の動き
- 朱蒙の戦略家としての覚醒
- ソソノ、ユファ、イェソヤといった女性たちの強さと葛藤
が重なり合い、物語全体が大きくうねり始めるパートです。
単なる「歴史アクション」ではなく、
家族・愛・信念・裏切りといった、
大人の心を揺さぶるドラマがぎっしりと詰まっています。
ワンジョン編集部より
『朱蒙』は、若い頃に見ても面白いですが、
40代以上になってからもう一度見ると、違うところで涙がこぼれるドラマ です。
- 息子を思う母・ユファの強さ
- 国のために自分を削る朱蒙の姿
- 自分の欲と愛の間で揺れるテソ
- 自分の道を切り開くソソノとイェソヤ
人生経験を重ねた今だからこそ、
登場人物一人ひとりの選択が、よりリアルに胸に迫ってきます。
今後の展開では、
朱蒙が“ひとりの王子”から“ひとつの国を創る男”へと変わっていく姿が描かれていきます。
ぜひ続きも、じっくり味わってご覧ください

