韓国ドラマファンの皆さま、こんにちは。「ワンジョン」編集部です
今回ご紹介するのは、韓国歴史ドラマの金字塔と呼ばれる超大作、朱蒙（チュモン）。
2006年に放送され、最高視聴率50％を超えた国民的ドラマとして今もなお語り継がれる作品です。
壮大なスケールと濃密な人間ドラマ、そして愛と宿命を描いた本作は、韓流ドラマを長年愛してきた方にこそ見てほしい傑作です。
今回は、物語の序章となる第1話〜第6話のあらすじと感想を、丁寧にまとめました。
第1話｜古朝鮮の滅亡と運命の出会い
紀元前108年。古朝鮮（コジョソン）は漢によって滅亡。
ヘモス将軍と扶余（プヨ）の太子クムワは、流民となった民を率いて漢に抵抗を続けていました。
しかし激しい戦の中、ヘモスは漢軍の槍に倒れてしまいます――。
感想
初回から圧巻のスケール。
戦乱の描写とともに、国を失った人々の誇りと悲しみが胸に迫ります。
「朱蒙」という一人の英雄が生まれる前に、こんなに深いドラマがあったのか…と感じさせる導入です。
第2話｜ユファ姫との出会いと悲劇
瀕死のヘモスは、河伯（ハベク）族のユファ姫に助けられます。
2人の間には静かな絆が芽生えますが、ユファの部族はヘモスを匿った罪で漢の鉄騎軍により皆殺しにされてしまいます。
それを知ったヘモスは深い絶望に沈みます。
感想
運命的な出会いと、あまりにも悲しい別れ。
美しい自然とともに描かれるヘモスとユファの短い時間は、後の朱蒙誕生へと続く“宿命の愛”として強く印象に残ります。
第3話｜英雄の死と朱蒙の誕生
漢軍に囚われたヘモスを、クムワが命がけで救出。
しかし逃亡中に再び矢に倒れ、命を落とします。
その頃、ユファはヘモスの子を身ごもっており、やがて男児――朱蒙を出産。
そして物語は、20年後の青年期へと時を進めます。
感想
英雄の死、そして新たな命の誕生。
涙なしでは見られない第3話。
ここまでの3話で「朱蒙という存在」がいかに尊い宿命のもとに生まれたかを丁寧に描いており、壮大な歴史叙事詩への期待が一気に高まります。
第4話｜王の怒りと兄弟の陰謀
成人した朱蒙は、扶余国の王クムワのもとで育ちます。
祭儀を欠席したことで王の怒りを買いますが、兄弟の一人・テソの取りなしで重罰を逃れます。
しかしそれは罠でした。
テソは朱蒙を長旅に連れ出し、山中で命を落とすよう仕向けるのです――。
感想
テソとヨンポという“義兄弟”との関係が一気に緊迫。
権力争いの裏に潜む嫉妬と恐怖が描かれ、王宮ドラマとしての面白さも際立ちます。
朱蒙がまだ未熟で、運命に翻弄される姿に共感と切なさを覚えます。
第5話｜武の道を歩き始める朱蒙
命を狙われた朱蒙は、母ユファの勧めで武芸を学ぶことを決意。
ユファは牢の看守長ムソンを紹介します。
ある日、ムソンに案内され牢を見学した朱蒙は、そこで両目の見えない囚人と出会います。
この出会いが、朱蒙の運命をさらに大きく動かしていくことに――。
感想
朱蒙が「無力な王子」から「戦士」へと成長する第一歩。
武芸の修行という定番の流れながら、重厚な演出で物語の緊張感が一気に高まります。
盲目の囚人との出会いが今後どんな意味を持つのか、期待が膨らむ回です。
第6話｜強さを求めて
頻繁に宮殿の外へ出かける朱蒙を不審に思うテソは、彼を稽古の相手にし、自らの圧倒的な力を誇示します。
打ちのめされた朱蒙は、鉄器工場の親方モパルモを訪ね、強靭な剣づくりを学び始めます。
失意の中で“真の力”を求める朱蒙の挑戦が始まりました。
感想
朱蒙の内面的な強さが芽生え始める重要なエピソード。
武芸や鍛冶の描写を通して、彼が“戦う王”へと変わっていく姿が感動的です。
また、鋼を打つ火花のシーンは象徴的で、心の炎を表すように美しい映像が印象的です。
まとめ｜壮大な歴史の幕開け
第1話〜第6話は、朱蒙が誕生し、英雄としての運命に導かれる“序章”にあたる重要なエピソード。
戦乱の時代、失われた国の夢を再び取り戻すために立ち上がる人々の姿に、心を揺さぶられます。
壮大なスケールと人間ドラマが見事に融合した本作は、韓流時代劇の原点ともいえる作品です。
これからの朱蒙の成長と愛の物語に、ぜひご注目ください。
ワンジョン編集部より
「朱蒙」は、映像美・音楽・衣装・演出、すべてにおいて完成度の高い歴史ドラマです。
人間関係の複雑さ、親子や兄弟の情、そして宿命の恋——
一話一話に深いメッセージが込められています。
韓流ブーム初期からドラマを観続けてきた方にも、改めて心を打つ“原点回帰”の一本です。
