韓国の夏は、日本と同じように蒸し暑く、旅行中に汗ばむ日も多い季節。でも、楽しみな旅気分とは裏腹に、思わぬ「虫トラブル」に遭遇することもあるんです…。特に6〜7月にかけて韓国で大量発生する「ラブハグ」と呼ばれる虫は、見た目にもインパクト大で、初めて出会うと驚いてしまう人も。
今回は、夏の韓国旅行を快適に楽しむための虫対策を徹底解説!現地でよく見かける虫の種類から、薬局での対処法、いざというときの韓国語フレーズまで、旅行前に知っておきたい情報をギュッと詰め込みました。
夏の韓国で大量発生!「ラブバグ」と呼ばれる虫とは?
「ラブバグ(Lovebug/러브버그)」とは、6〜7月にかけて韓国全土で大量に発生する虫で、正式名称は「Plecia longiforceps」とされています。体長は1cm程度で、黒と赤の体を持ち、交尾期間中に雌と雄が終始くっついて飛び回る姿から「ラブハグ」という愛称がつけられました。

無害で毒もなく、噛んだり刺したりはしませんが…
- 洋服や髪にくっつく
- 顔の近くを飛ぶ
- 車のフロントにびっしり張り付く
…とにかく“量”がすごい! 明るい場所を好み、夜になると街灯に集まりやすいです。また川沿いなども注意が必要です。
対策ポイント
- 白や明るい色の服を避ける(黒など暗い色がおすすめ)
- 汗の匂いに反応するので、首や頭を隠すため、髪をまとめて帽子をかぶったり、タオルを巻く
- 強い匂いを好むので、香水の使用を控える(ラブバグはローズマリーやラベンダーの匂いを嫌います。)
- 屋外ではなるべく長時間立ち止まらない(強い日差しを嫌うので、日陰のないところを歩くのもおすすめです。)
ラブハグ以外にも!韓国の夏に現れる虫たち
夏の韓国ではラブハグだけでなく、他にも注意したい虫がいくつかあります。
・蚊(모기/モギ)
韓国語で「モギ」と呼ばれる蚊。特に漢江(ハンガン)沿いや公園、登山道など自然の多い場所では蚊の活動が活発です。刺されるとかゆみだけでなく、赤く腫れる人も多く、旅先では特に厄介。個人的に、日本で蚊に刺されるより、腫れとかゆみが酷かった経験があります。
・ゴキブリ(바퀴벌레/パクィボ(ル)レ)
ソウルなどの都市部でも、飲食店周辺や古い建物の近くでは出没することがあります。特に夜になると活動的になりやすいので、宿泊施設では清潔さに注意しましょう。
・コバエ(날파리/ナ(ル)パリ)
韓国では一家に一台コバエ退治用の電気ラケットがあると言うほどにコバエは発生しがち。排水口から侵入してくることが多いとされており、宿泊施設などで万が一コバエに出会ってしまった場合には排水口などに熱湯をかけると効果的です。
韓国で手に入る虫対策グッズとは?
虫対策グッズは、韓国の薬局やコンビニ、スーパーなどで手軽に購入できます。以下のようなタイプが人気です。

・虫よけスプレー
持ち運びに便利なサイズで、露出する部分にスプレーするタイプ。ドラッグストアで購入可能。
・虫よけシート・パッチ
子どもにも使える、肌に貼るシールタイプ。カフェや屋外イベントで便利。かわいいキャラクター付きのものもあります。
・電子式液体蚊取りマット
電気で加熱して香りで虫を遠ざけるタイプ。ホテルやエアビーに宿泊する人は、念のため持っておくと安心。現地の100円ショップなどでも購入可能です。
・かゆみ止め
刺された後のかゆみや赤みを抑えるクリームやジェル。薬局で購入可能。
虫に刺されてしまったら?韓国での対処法
薬局での対処
軽い虫刺されであれば、薬局で薬を購入できます。薬局のスタッフは簡単な英語が通じる場合もありますが、以下の韓国語を覚えておくとスムーズです。
【薬局で使える韓国語フレーズ】
- 「虫に刺されました」
→ 벌레에 물렸어요(ボ(ル)レエ ム(ル)リョッソヨ) - 「かゆみ止めの薬はありますか?」
→ 가려움 완화 약 있어요?(カリョウ(ム) ワヌヮ ヤ(ク) イッソヨ?) - 「塗り薬が欲しいです」
→ 바르는 약 주세요(パルヌン ヤ(ク) チュセヨ)
自己対処できないときは病院へ
腫れや痛みがひどい場合や、アレルギー反応が出た場合は無理せず病院へ。ソウル市内であれば外国人対応のクリニックもあります。
【病院で使える韓国語フレーズ】
- 「虫に刺されて、腫れています」
→ 벌레에 물려서 부었어요(ポルレエ ムルリョソ プオッソヨ) - 「アレルギーがあります」
→ 알레르기가 있어요(アレルギガ イッソヨ) - 「英語が話せる先生はいますか?」
→ 영어 가능한 의사 있어요?(ヨンオ カヌンハン ウィサ イッソヨ?)
【虫トラブル以外でもOK】韓国旅行中に困ったときの緊急連絡先
旅行中に虫刺されがひどくなってしまったり、どこに行けばいいか分からない時は、以下の緊急連絡先に頼りましょう。
- 消防・救急:119
→ 電話をしたら「Japanese please(ジャパニーズ プリーズ)」と伝えると、日本語対応オペレーターにつながります。 - コリアトラベルホットライン:1330
→ 観光に関する情報や、通訳サービスも利用可能。年中無休・24時間対応。 - 在韓国日本国大使館(ソウル市鍾路区):02-739-7400
→可能な範囲で助言や支援を行います。日本語対応可能。
まとめ
韓国の夏は魅力がたくさん!でも、ラブハグや蚊など、虫に悩まされることも意外と多いのが事実です。日本と環境が少し違うからこそ、事前の対策と情報収集が快適な旅のカギになります。
虫よけスプレーやパッチを持参するのはもちろん、現地での買い足しや韓国語フレーズの準備もしておくと安心。トラブルに巻き込まれてしまったときも、慌てず対応できるように、ぜひこの記事を参考に楽しい旅にしてください。