韓国旅行でショッピングをお得に楽しむためには、免税制度の活用が欠かせません。しかし、「免税ってなんだか複雑で難しそう」と感じているという方も多いと思います。そんな方に向けて、免税手続きの方法や対象者など韓国の免税制度について詳しく解説します。韓国の免税をマスターしてお得にショッピングを楽しみましょう!
免税の韓国でよく聞く付加価値税(VAT)とは?

韓国では、商品やサービスの購入時に10%の付加価値税(VAT)が課税されます。日本でいう消費税のようなものです。外国人観光客の場合、一定の条件を満たすことでこの付加価値税(VAT)の還付を受けることができます。
免税で還付される付加価値税(VAT)の金額は?
韓国の付加価値税(VAT)は10%ですが、免税をしてもその全額が還付されるわけではありません。購入金額や手数料によって異なりますが、一般的に購入金額の3%から7%程度が還付されます。
例えば、とある免税手続き代行業者の場合、還付額は下記のようになります。
購入金額(ウォン) | 還付額(ウォン) |
15,000 ~ 29,999 | 1,000 |
30,000 ~ 49,999 | 2,000 |
50,000 ~ 74,999 | 3,000 |
75,000 ~ 99,999 | 5,000 |
100,000 ~ 124,999 | 7,000 |
125,000 ~ 149,999 | 8,000 |
150,000 ~ 174,999 | 9,000 |
175,000 ~ 199,999 | 10,000 |
200,000 ~ 224,999 | 12,000 |
225,000 ~ 249,999 | 13,000 |
表はあくまで一例なので、正確な還付額は免税時にきちんと確認するようにしてくださいね。
韓国で免税を受けるための条件は?
免税は誰でも受けられるわけではありません。韓国で免税を受けるためには、一定の条件を満たす必要があります。韓国滞在が6ヶ月以上の留学生や韓国の会社に勤めている方は対象外なので注意しましょう。
【韓国で免税を受けるための条件】
- 韓国滞在が6ヶ月未満かつ外国籍であること
- 韓国籍の場合、3ヶ月以内の滞在であり、海外に2年以上居住していること
- 未開封・未使用の商品を購入してから3ヶ月以内に韓国から持ち出すこと
- 購入金額が15,000ウォン以上であること
韓国の免税の受け方は全部で3パターン!

韓国での免税手続きは、大きく分けて3つのパターンがあります。順番に説明していきますね。
1. 事前免税制度(DUTY FREE)
付加価値税(VAT)などさまざまな税金を含まない価格で商品を購入できる方法で、税金の還付手続きの必要がないため、簡単にお得なショッピングができるのが特徴です。空港や市内にある免税店での買い物などがこれにあたります。
2.即時還付制度
会計時にパスポートを見せるだけで、付加価値税(VAT)を引いた価格で商品を購入できる制度で一部のスーパーマーケットやドラッグストアなどが対象になります。1回の決済金額が15,000ウォン以上100万ウォン未満であること、そして総購入金額が500万ウォン以下である必要があります。
3.事後免税制度(TAX REFUND)
付加価値税が後から還付される方法で市内、もしくは空港の2箇所で行うことができます。
必要なものは下記の4点です。リファンドチェックは免税対象の商品を購入した際に発行されるので、無くさないようにしましょう。
- レシート(原本のみ可)
- リファンドチェック
- パスポート(原本のみ可)
- クレジットカード(市内で手続きする場合のみ)
市内での免税手続きの流れ
購入金額の合計が600万ウォン未満の場合、市内のリファンドカウンターやキオスクで免税手続きが可能です。それを超えると市内で手続きができないので、空港にて行いましょう。
現金での還付を希望すれば、その場でウォンで受け取ることができるので、滞在中のショッピングにも使えて便利です。ただ、タックスリファンドの運営会社ごとに利用できるカウンターやKIOSKが異なるので、面倒な場合は空港での手続きがおすすめです。
■ステップ1
TAX FREEの対象店舗で15,000ウォン以上の免税対象商品を購入し、レシートとリファンドチェック(免税書類)を受け取ります。
■ステップ2
市内のタックスリファンドカウンターや専用のキオスク端末で、パスポート・レシート・リファンドチェック・クレジットカードを提示し、免税手続きを行います。
■ステップ3
現金で還付を受け取る場合はその場で現金を受け取ります。ただし仮決済として還付金相当額+手数料がクレジットカードに請求されます。クレジットカードでの還付を希望する場合はカード情報を登録するだけでOKです。
■ステップ4
空港の出国フロア内にあるキオスクで搬出を申告します。還付金額が75,000ウォン以上の場合は、その後空港の税関職員に未開封の免税商品・レシート・パスポートを提示し、リファンドチェックに「搬出確認スタンプ」をもらいます。
■ステップ5
空港の搭乗フロアにあるリファンドカウンターでパスポートをスキャンしてもらい、出国が確認されると手続きは完了です。
この空港での最終手続きを忘れてしまうと、仮決済分が取り消されず、クレジットカードから還付金と手数料分がそのまま引き落とされてしまうため、必ず行うようにしましょう。
空港での免税手続きの流れ
■ステップ1
TAX FREEの対象店舗で15,000ウォン以上の免税対象商品を購入し、レシートとリファンドチェック(免税書類)を受け取ります。
■ステップ2
空港の出国フロア内にあるキオスクで搬出を申告します。還付金額が75,000ウォン以上の場合は、その後空港の税関職員に未開封の免税商品・レシート・パスポートを提示し、リファンドチェックに「搬出確認スタンプ」をもらいます。
■ステップ3
搭乗フロアのリファンドカウンター、もしくはKIOSKで還付金を受け取ります。カウンターが閉まっていたり、キオスクが使えなかった場合は、リファンドチェックにクレジットカード番号を記載して専用ポストに投函すると後日に引き落とし口座に還付されます。
免税ができる韓国ショッピングスポット

韓国旅行中に立ち寄りたい、免税可能なショッピングスポットを紹介します。
免税店
免税といえば真っ先に思い浮かぶのが免税店ですよね。なかでも有名なのが下記の4つのブランドです。
- ロッテ免税店
- 新羅免税店
- 新世界免税店
- 現代免税店
ブランド品からコスメまで幅広い商品を取り扱っていて、還付手続きの必要もないので気軽にショッピングを楽しめます。
オリーブヤング
韓国コスメ好きには欠かせないオリーブヤングは即時還付制度の対象のため、その場で免税ができます。免税にはパスポートが必要なので、買い物の際は持っていくようにしましょう。
スーパー
韓国の大手スーパーマーケットなどでも免税制度が利用できます。お菓子や食品など、お土産をまとめて買う際には特に便利です。
韓国旅行で使える買い物の韓国語について詳しく紹介している記事もあります。あわせてご覧ください。

韓国旅行の免税完全ガイド!空港・市内での手続き方法を詳しく解説まとめ
この記事では、韓国の免税制度について詳しく紹介しました。韓国旅行でのショッピングをよりお得に楽しむためには、免税制度の活用が大切です。韓国旅行を計画中の方は、ぜひ免税制度を活用して、充実したショッピングを楽しみましょう。
韓国でお得に両替する方法について詳しく紹介している記事もあります。あわせてご覧ください。

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