여러분 안녕하세요~!!
(みなさんアンニョンハセヨ~!!)
韓国語の学習初期にぶち当たる壁のひとつは特殊な「発音変化」ですよね。難しいながらも基礎的な部分なので、韓国語学習を進めたいなら必須で習得しなければなりません。そこで今回は、韓国語の「発音変化」を覚えやすいようにわかりやすく解説していきます。
それでは、韓国にある商品や食べ物、文化など…さまざまなことに興味深々な韓国在住ライターKARENが、韓国に住んでいるからこそ持っている視点も交えながらお届けいたします〜!
本記事は、初学者向けのコンテンツですが、最低限のハングルを知っておいた方が理解が早くなります。
「まだ一度も韓国語を勉強したことがない…」
そんな方は、ぜひ一度下記記事をご覧ください。
ハングルの仕組みを丁寧に解説していますよ!
※語学には諸説あります。あくまでも一表現方法として’参考’にしてください。
韓国語の発音変化①有声音化
子音ㄱ[k]、ㄷ[t]、ㅂ[p]、ㅈ[tʃ]が母音に挟まれると、それぞれ[g]、[d]、[b]、[dʒ]のように有声音に発音変化します。有声音になると音が濁るように聞こえます。
例)
고기[kogi](肉)
바다[pada](海)
부부[pubu](夫婦)
구두[kudu](靴)
아기[agi](赤ちゃん)
もしくは、子音ㄱ[k]、ㄷ[t]、ㅂ[p]、ㅈ[tʃ]がパッチムㄴ、ㅁ、ㄹ、ㅇの後に続く場合も有声音化します。ただし、パッチムㄹの次のㄱ[k]、ㄷ[t]、ㅂ[p]、ㅈ[tʃ]は、濃音化する場合があります。(※濃音化は、のちの「韓国語の発音変化⑥濃音化」で詳しく紹介しています。)
例)
한국[hanguk](韓国)
일본[ilbon](日本)
공기[koŋgi](空気)
활동 ※濃音化※→実際の発音[활똥](活動)
韓国語の発音変化②連音化
パッチムの次に、母音(ㅇで始まる文字)が来ると、パッチムに書かれていた子音がㅇの位置に移動して発音されます。
例)
일본어 →実際の発音[일보너](日本語)
한국어 →実際の発音[한구거](韓国語)
확원 →実際の発音[화권](学院)
パッチムに二つの子音が含まれている(=二重パッチム)場合は、後ろの子音がㅇの位置に移動して発音されます。
例)
젊은이 →実際の発音[절므니](若者)
넓어요 →実際の発音[널버요](広いです)
앉아요 →実際の発音[안자요](座ります)
ただしパッチムㅎは、ㅇの位置に移動してもほとんど発音されません。
例)
넣어요 →実際の発音[너어요](入れます)
좋아요 →実際の発音[조어요](良いです)
끊어요 →実際の発音[끈어요](切ります)
韓国語の発音変化③鼻音化
鼻音化は大きく二つのルールに分けられます。
まず韓国語の鼻音化のルールの一つ目。
口音のパッチムのあとに鼻音ㅁ、ㄴが続く場合、パッチムが鼻音に発音変化します。
ここで、口音・鼻音・流音がそれぞれ何にあたるのかを再確認しましょう!
口音 | 鼻音 | 流音 | |
---|---|---|---|
k型 | ㄱㅋㄲ | ㅇ | |
p型 | ㅂㅍ | ㅁ | |
t型 | ㄷㅅㅆㅈㅊㅎㅌ | ㄴ | ㄹ |
例)
입니다 →実際の発音[임니다](です)
있습니다 →実際の発音[읻슴니다](あります)
작년 →実際の発音[장년](昨年)
읽는 →実際の発音[잉는](<連体形>読む)
받는 →実際の発音[반는](<連体形>読む)
엣날 →実際の発音[엔날](昔)
입문 →実際の発音[임문](入門)
そして韓国語の鼻音化のルールの二つ目。
ㄴ、ㄹ以外のパッチムの後にㄹが来ると、ㄹが鼻音ㄴで発音されます。
パッチムㅁ、ㅇの後にㄹが来る場合、ルール通りㄹは鼻音ㄴに発音変化します。
例)
심리 →実際の発音[심니](心理)
종류 →実際の発音[종뉴](種類)
パッチムk型、p型(=[ㄱ][ㅂ]で発音されるパッチム)の後にㄹが来る場合は、鼻音化の一つ目のルールもあわせて適用されます。つまり、ㄹがㄴに変わり、パッチムk型、p型はそれぞれㅇ、ㅁの鼻音に発音変化します。
例)
독립 →実際の発音[동닙](独立)
급료 →実際の発音[금뇨](給料)
韓国語の発音変化④「ㅎ」の弱音化・無音化
母音と母音の間にㅎが挟まれているときに、ㅎの発音は弱まり弱音化します。
例)
새해 →実際の発音[새애](新年)
また、鼻音もしくは流音のパッチムㅁ、ㄴ、ㅇ、ㄹの次にㅎが来るときに、ㅎの発音が弱まりㅇに発音変化し、パッチムㅁ、ㄴ、ㄹは連音化します。
例)
전혀 →実際の発音[저녀](全く)
영화 →実際の発音[영와](映画)
은행 →実際の発音[으냉](銀行)
사랑해→実際の発音 [사랑애](愛してる)
결혼→実際の発音 [겨론](結婚)
パッチムㅎの次に母音が続くときには、ㅎは発音されなくなり無音化します。
例)
좋아요 →実際の発音[조아요](好きです)
넣어요 →実際の発音[너어요](入れます)
韓国語の発音変化⑤激音化
激音化も大きく分けて二つのルールがあります。
まず韓国語の激音化ルールの一つ目。
パッチムk型、t型、p型の口音(=[ㄱ][ㄷ][ㅂ]で発音されるパッチム)にㅎが続くと、パッチムの音はそれぞれ激音ㅋ、ㅌ、ㅍに発音変化します。
例)
입학 →実際の発音[이팍](入学)
백화점 →実際の発音[배콰점](デパート)
따뜻해요 →実際の発音[따뜨태요](暖かいです)
次に韓国語の激音化ルールの二つ目。
ㅎを含むパッチム(ㅎ、ㄶ、ㅀなど)の次にㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅈが来ると、ㅎとㄱ、ㄷ、ㅈが合体してそれぞれㅋ、ㅌ、ㅍ、ㅊと発音されます。
例)
이렿게 →実際の発音[이러케](このように)
좋지 않다 →実際の発音[조치 안타](良くない)
많지 않아요 →実際の発音[민치 아나요](多くないです)
韓国語の発音変化⑥濃音化
パッチムk型、t型、p型の口音(=[ㄱ][ㄷ][ㅂ]で発音されるパッチム)の次に、平音ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅅ、ㅈが来ると、これらの平音が濃音[ㄲ][ㄸ][ㅃ][ㅆ]に発音変化します。
例)
식당 →実際の発音[식땅](食堂)
자영업자 →実際の発音[자영업짜](自営業者)
합격 →実際の発音[합껵](合格)
젓가락 →実際の発音[젇까락](箸)
학습 →実際の発音[학씁](学習)
韓国語の発音変化⑦流音化
パッチムとその後に続く音が、ㄴとㄹ、またはㄹとㄴの場合、どちらの音もㄹに発音変化します。
例)
편리 →実際の発音[펼리](便利)
논리 →実際の発音[ 놀리](論理)
설날 →実際の発音[설랄](元旦)
한류 →実際の発音[할류](韓流)
일 년 →実際の発音[일 련](1年)
韓国語の発音変化⑧母音「ㅢ」
母音「ㅢ」は、それがどの位置にあるのかやどのような意味合いで使用されているのかにより、発音の方法が変化します。パターン別に確認しましょう。
韓国語の母音「ㅢ」の発音パターン一つ目。
「ㅢ」が単語の頭にある場合、口を大きく広げて「의」そのものの発音をします。
例)
의자 →実際の発音[의자](椅子)
의사 →実際の発音[의사](医者)
韓国語の母音「ㅢ」の発音パターン二つ目。
ㅢが単語のと急にある場合は、[ㅣ]の音に発音変化します。また、「희다」のようにㅢに他の子音が組み合わさる場合も、「히」のように[ㅣ]の音に発音変化します。
例)
회의 →実際の発音[회이](会議)
무늬 →実際の発音[무니](模様)
韓国語の発音変化⑨口蓋音化
パッチムㄷ、ㅌの後に母音이が来ると、それぞれ[지][치]と発音変化します。
また、パッチムㄷの後に히が来る場合は、[치]と発音されます。
例)
굳이 →実際の発音[구지あえて)
같이 →実際の発音[가치](一緒に)
붙히다 →実際の発音[부치다](付ける)
韓国語の発音変化⑩二重パッチム
二重パッチムは、パッチムに子音が二つあることを指します。
パッチムに子音が二つあるときには、基本的には「ㄱㄴㄷ…」の早い順を優先して読みます。ただし例外として、「밟다」は「밥따」になります。
例)
닭 →実際の発音[닥](鶏)
값 →実際の発音[갑](値段)
앉다 →実際の発音[안따](座る)
짧다 →実際の発音[짤따](短い)
二重パッチムの後にから始まる文字が続くときは、二重パッチムの前を読み、後ろの部分は連音化されます。
例)
젊어요 →実際の発音[절머요](若いです)
읽었어요 →実際の発音[일거써요](読みました)
韓国語の発音変化⑪ㄴ挿入
2つ以上の言葉からなる言葉において、前に来る単語がパッチムで終わり、後ろの単語が이、야、여、요、유、예、얘で始まるとき、母音ㅇがㄴに変わります。ㄴ挿入が起きたことにより、鼻音化や流音化が起こることもあります。
例)
눈약 →実際の発音[눈냑](目薬)
서울역 →実際の発音[서울력](ソウル駅)
색연필 →実際の発音[생년필](色鉛筆)
韓国語の発音変化⑫母音「ㅖ」
ㅖには二種類の発音の仕方があります。
一つ目は、母音で「예」と発音する場合の[ye]の音。
二つ目は、子音と共に発音する場合の[e]の音。
例)
예약 →実際の発音[ye-yak](予約)
계산 →実際の発音[ke-san](計算)
韓国語の発音変化を初期のうちに知っておこう!
韓国語の発音変化は、基礎を学習しているときに知っておくべきルールです。初めのうちに知っておくことで、普通の発音をしない単語と遭遇したときには、「あのルールが適応されているな」と納得できますし、発音変化のルールの更なる理解にも繋がります。韓国語の発音変化は難しいルールではありますが、繰り返ししっかり確認して頭にたたき入れておきましょう!