韓国では常識?就職にまで影響する?「MBTI」

MBTI診断をしたことがありますか?日本では馴染みがなく、聞いたことすらない方もいらっしゃるのではないでしょうか。一方韓国では主流な診断で、多くの人が自分のMBTIを把握しています。そこで、MBTIとは?なぜ韓国で話題になったのか?などについて探ってみます。

それでは、韓国にある商品や食べ物、文化など…さまざまなことに興味深々な韓国在住ライターKARENが、韓国に住んでいるからこそ持っている視点も交えながらお届けいたします〜!

目次

韓国では新常識の「MBTI」とは

MBTIとはMyers-Briggs-Type Indicatorの略で、Isabel B. Myersとその母Katharine C. Briggsが1944年に開発したもので、最近の流行りかと思われがちですが意外と歴史があります。

第二次世界大戦時に女性たちが徴兵された男性たちの代わりに社会活動をするようになり、16種類にタイプを分けて適切な職に就かせる目的で作られたものという説があります。

MBTI診断とは

MBTI性格診断は、4文字のアルファベットの組み合わせで結果が出る性格診断です。

この4文字はそれぞれ、

①興味・関心の方向性(内向的or外向的)
②物の見方・考え方(感覚型or直観型)
③判断の仕方(思考型or感情型)
④外界への接し方(規律型or柔軟型)

の4つの指標で構成されています。

すなわち、性格を計16タイプに分類する診断です。

では、各アルファベットが指す意味を簡単に解説していきます。

①興味・関心の方向性(内向的or外向的)

▷I:Introvert(内向的)

慎重で深い対人関係を持つ。基本的には前に出たくなかったり、初対面や大勢の中では控えめになる傾向がある。内省と思索がエネルギーの源であるタイプ。

▷E:Extrovert(外向的)

社交的で幅広い対人関係を持ち、人と関わるのが好き。人とのコミュニケーションなど周りの世界からエネルギーを得るタイプ。

②物の見方・考え方(感覚型or直観型)

▷S: Sensor(感覚型)

過去の経験に基づいた現実的な考えのもと行動する。現状を冷静に分析し、実態を把握しようとする。革新よりも、現在の安定を重視する。

▷N: iNtuitive(直感型)

将来の可能性や仮定のシナリオについて考えを巡らすことに集中している。現在よりも未来に焦点を合わせ、将来をより良いものへとするために変革を迫る。

③判断の仕方(思考型or感情型)

▷T: Thinker(思考型)

真実に関心を持ち、論理的であることを重視する。決断を下すときは、論理的に整合性がとれているかに焦点を合わせる。客観性と合理性を重視し、徹底的に無駄を省く。

▷F: Feeler(感情型)

人との関係に関心を持ち、協調性や共感を重視する。決断を下すときは、それが関係者の心にどのような影響を与えるかに焦点を合わせる。

④外界との接し方(規律型or柔軟型)

▷J: Judger(規律型)

思い付きでの行動を良しとせず、計画的で慎重な行動を好む。情報の取捨選択や決断を下すことが得意。遊びの要素を設けることとマルチタスクが苦手。

▷P: Perceiver(柔軟型)

状況に応じて臨機応変に対応でき、流動的な目的を好む。しかし飽き性になりがち。マルチタスクが得意で、遊び心がある。情報の取捨選択と決断を下すことは苦手。

自分がどのMBTIなのか気になる方はぜひMBTI性格診断をしてみてください!

ちなみに、自身の経験や周囲の環境変化などにより、MBTIの結果は可変です。数年おきに診断してみることをおすすめします。

▼簡易的なMBTI性格診断 -日本語版

▼正式なMBTI診断 -日本MBTI協会サイト

[公式]日本MBTI協会
[公式]日本MBTI協会 | こころの利き手™を見つけよう 一般社団法人日本MBTI協会(Japan MBTI Association)は、心理学的タイプ論(Psychological Type)をもとに、米国の親娘K.C.BriggsとI.B.Myersによって開発されたサイコロジカ...

※MBTI診断として「16Personalities」が有名ですが、こちらは簡易的なものです。正式なMBTI検査は日本MBTI協会を通して受けられるそうです。

参考:

[公式]日本MBTI協会
16Personalities性格診断テストを「MBTI®」だと思って受けられた方へ | [公式]日本MBTI協会 一般社団法人日本MBTI協会(Japan MBTI Association)は、心理学的タイプ論(Psychological Type)をもとに、米国の親娘K.C.BriggsとI.B.Myersによって開発されたサイコロジカ...

また、お互いの性格をMBTIで把握するのもいいですが、楽しむ程度にしておき、本気にはならないように注意しましょう!

MBTIの韓国での注目度や影響力

韓国では、もう血液型など聞きません!という若者が多いです。

いまや、自己紹介時には血液型ではなくお互いのMBTIを尋ね合う時代です。

たとえば、

「“E” だと思ったのに “I” なの?意外だね。」

「わたしは“ENFP” だけど、今度会う人が“ISTJ” だって。絶対合わないよね。」

というような会話をよく耳にします。

また会社でも、人事にMBTI診断結果を共有し、所属部署やチームが考えられたりすることもあるそうです。最近では日本のベンチャー企業などでも実施している場合があるそうですね。

韓国人は、言うまでもなく自分のMBTIが何なのか?についてよく把握しています。そしてさらに、自分の性格にあてはまらないアルファベットの特徴もよく理解しているので、他の人のMBTIを聞いたらどのような性格なのかがすぐにわかります。

ですので、アイドルなども自分のMBTIを公開している様子をよく目にします。

これは、ファンがアイドルをより深く理解できるようにもなりますし、またアイドル自身が自分を効果的にマーケティングをするためにも非常に有用です。

最近では、MBTIに基づいたプレイリスト作成や相性診断など、派生コンテンツまでたくさん生まれており、面白いですよね。

MBTIが韓国で人気になった背景

そんなMBTI性格診断が韓国で爆発的に人気になった理由は諸説あります。

あくまでも一説ですが、いくつかご紹介いたします。

・もともと占い好きが多い傾向にある

・コロナ禍で外出が制限されたとき、ネットさえつながれば簡単に診断できた

・「16Personalities」などの簡易型診断が誰でも無料で利用できる

・韓国アイドルが公表し始めて若者の間で話題になった

韓国でMBTIが流行した背景は他にもいろいろあり、人気の理由は複合的だと考えられます。

さまざまな要因が重なった結果、日本よりも韓国の方が大きく流行した印象があります。

韓国では常識?就職にまで影響する?「MBTI」-まとめ

韓国では特に若者を中心に、MBTIが大人気です。MBTIに関する基本的な知識があると、韓国人との会話の幅も広がるでしょう。この記事を読んで関心がある方は、ぜひMBTIについて調べてみてください。

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