早速ですが、皆さんはどんな高校生活を送りましたか?部活動に励んだ人や、勉強に明け暮れた人、十人十色の高校生活があるかと思います。お隣、韓国は日本と地理的にも文化的にも近い国ですが、学校生活や教育制度にはけっこう大きな違いがあります。高校生の一日や授業、放課後の過ごし方、行事、学期制度などは日本の高校生活とは一風異なります。今回は、そんな韓国の一般的な高校生の生活をご紹介します。
韓国の教育制度
まずは韓国の教育制度の概要から。韓国では義務教育が小学校6年・中学校3年とあり、その後に高校3年間が続きます。高校は義務教育ではありませんが、大学進学を目指す生徒が多く、多くの人が高校に進学します。学校教育は3月に新学期が始まり、二学期制が基本です。
また、韓国の高校は中学までと同様に基礎教科を中心としており、大学入試が高校生活において強い影響力を持っています。そのため進学志向の強さや学習時間の長さは日本と比べても際立ちます。

朝の登校から授業前まで
韓国の高校生は朝がとにかく早いです!
一般的には朝7:30〜8:00頃までに登校し、授業は通常8:00〜9:00頃に始まるのが普通です。日本では8:00〜8:30頃に登校することが多いため、韓国の方が少し早い傾向があります。
ときには「0時限目」と呼ばれる自主学習や英語リスニングなどの早朝補習があり、実質的に1日の勉強が始まるのはもっと早いこともあります。これは学校によっては事実上、登校後直ちに勉強開始となるケースもあります。
朝のホームルームでは、出席確認や連絡だけでなく、単語テスト・小テストが行われることもあり、朝のうちから集中力を要する場面もあります。
午前の授業
授業は通常1コマ50分前後で、午前中に複数の科目が行われます。韓国の授業では教師が主導する講義スタイルが中心で、板書や説明が多いことが特徴です。ディスカッションやグループワークよりも、しっかり先生の話を聞いて理解することが重視されています。
科目は韓国語、英語、数学、社会・歴史、理科など基礎教科が中心で、高校課程の後半になると進路選択に合わせた科目も組み込まれていきます。ここまでは日本と似ていますが、大きく異なる点は、韓国では高校から第二言語の授業があり、中国語や日本語など一つ選択して学びます。
昼食タイム(給食)
韓国の高校では給食制度が一般的。昼休みの時間帯が昼食タイムで、メニューはご飯・スープ・いくつかのおかずを組み合わせた献立が多く、生徒たちは給食室と呼ばれる場所で栄養バランスの良い食事をとります。また配膳も日本の給食とは異なり、仕切りのついたトレーに各々盛り付けます。日本のようにお弁当を持参したり、売店でパンを買ったり、食堂で食べるという文化に比べ、日替わりで韓国ならではの献立が楽しめるという点も魅力です。
給食室の座席には限りがあるので、給食は学年ごとに時間制になっている場合もあります。座席は決まっているわけではないので、仲の良いお友達と集まって話したり、食べ終わると午後の授業の準備をしたりと、各々が活動的な休憩時間となります。

午後の授業
昼休み後も授業が続き、午後は13:00〜16:00頃まで授業が組まれていることが多いです。韓国も日本と同じく授業時間が長く、午後の授業でも計画的に授業が進められます。
短い休み時間を挟んで集中して勉強することが大切とされており、授業の合間に次の授業の準備や簡単な小テストが行われることもあります。
放課後 ― 課外活動と夜間自習
日本の高校では部活動が盛んで、放課後はスポーツ・文化系のクラブ活動やアルバイトなど多様な時間の使い方があります。一方、韓国では部活動があまり一般的ではありません。これは日本のような部活動文化とはかなり異なる点です。
韓国の高校生の多くは、「夜間自律学習」(야간자율학습 / ヤガンジャユラ(ク)ッス(プ))通称「ヤジャ」と呼ばれる自主学習に参加することが普通です。学校の教室や自習室で、夕方〜夜まで勉強を続ける生徒も多く、19:00〜22:00頃まで学校に残って勉強するのは珍しくありません。
さらに勉強熱心な生徒は、学校での学習が終わった後に塾(학원/ハグォン)に通い、より専門的な授業や受験対策を受けることが圧倒的に多いです。塾では英語・数学・韓国語などの指導が行われ、夜遅くまで学習を続けるケースもあります。
あるインタビュー調査では、韓国の進学校に通う生徒が放課後から塾・自習を含めて1日10時間以上勉強することも珍しくなく、「遊ぶ時間がほとんど無い」という声もあります。
制服と校則
韓国の高校生はほぼ全員が制服(교복 / キョボク)を着用します。制服のデザインはブレザーが主流で、日本に比べるとカラフルな制服が登場しています。夏服と冬服があり、学校によっては、さらにパーカーやダウンコートなどを着ることが許されていることも。サイズ感も少し特徴的で、女子は日本に比べると丈の短いブレザーとタイトスカートやボックスプリーツの制服、男子は少し細身のスラックスを着用している場合が多いです。
ただし、髪色や髪型などに関しては校則が厳しい学校もあり、髪染めが禁止されている場合もあります。また、化粧やアクセサリーの使用が制限されるなど、規律を重視する校則が存在することも多いです。近年は一昔前に比べるとかなり校則もゆるくなってきていると言われています。
授業科目と試験
韓国の高校では基本的な教科(国語・英語・数学・社会・理科)に加え、選択科目も増えていきます。最終学年では大学入試に直結する内容が多く、「特進クラス」「選抜クラス」が設けられる学校もあります。
試験も頻繁に行われ、期末試験・中間試験だけでなく小テストが日常的に実施される学校もあります。こうした定期
的な評価が生徒の学習管理に役立っています。

行事と年間スケジュール
韓国の高校生活には行事もあり、文化祭やスポーツ大会が行われます。ただし、勉強中心の生活リズムが強いため、行事が少ないという印象を持つ人もいます。部活文化が弱い分、行事にかなり気合いが入ることも。
新学期は3月に始まり、夏休み(7月〜8月)、冬休み(12月〜2月)といった長期休暇があります。日本よりも冬〜春にかけての休みが長いのが特徴です。
日本との違いまとめ
ここまで見てきたように、韓国の高校生の生活は日本と似ている部分もありつつ、いくつか大きな違いがあります。
・新学期が3月スタート(日本は4月)
・朝が早く、放課後まで勉強時間が長い傾向が強い
・部活動文化が弱く、塾・夜間自習中心の生活が多い
・制服がスタイリッシュで校則も厳しい傾向がある
・給食文化が一般的で給食室で食事することが多い
韓国の高校生の1日の過ごし方!日本との違いが興味深い まとめ
韓国の高校生活は、日本とは異なる点が多数。勉強中心で朝から夜まで頑張る生活は、日本の学生生活とは全く違うスタイルです。部活動に励んだり昼食にはお弁当を持参する日本の高校生活、夜間学習時間が設けられていたり給食のある韓国の高校生活。どちらもそれぞれの魅力があります。もしあなたが高校時代に戻るとしたらどんな高校生活を送りたいですか。

