恵民署という“もっとも過酷で報われない場所”に配属されたホジュン。
権力、嫉妬、派閥争い、冤罪、そして後戻りできない陰謀の影。
民の命を救いたいという真っすぐな信念だけを武器に、ジュンは理不尽と闘い続けます。
しかし、患者を救うほど立場は危うくなり、仲間は疑われ、愛する者も巻き込まれていく。
やがて、宮中を揺るがす“毒殺疑惑”と“派閥の闇”にホジュン自身が踏み込むことに。
命を救うために危険を承知で真実を追うホジュンは、正義が届かない世界でどんな決断を下すのか。
次々と襲いかかる試練の連続に、胸が苦しくなるほど物語が加速する。
読み進めずにはいられない、第31〜35話の濃密なドラマをご紹介します。
第31話:恵民署で始まる“最も遠回りな出世の道”

(c)MBC 2013 ALL Rights Reseved.
ジュンの配属先は、医官の中でも“もっとも出世から遠い”といわれる恵民署。
あまりに不当な措置だと、同期ハクトがイェスに抗議すると、高官に薬を横流ししていたキム判官とソン主簿の悪事が明るみに。二人は転属となるものの、ジュンの恵民署勤務は変わらない。
一方、イルソとヤンテはオグンの助けで薬種商を始め、医女になったイェジンは、当帰の盗難容疑で役所へ
連行されてしまう。
ジュンはイルソとヤンテの協力で真相を探り、妓生に薬を貢いでいた“医員本人の不正”を突き止める。
イェジンは無事釈放され、ドジも恵民署を訪れて謝罪するが、イェジンは静かに告げる。
「ここで働く今が、私は一番楽です」。
第32話:千回の扁額復唱。心医の魂を見せつける試練

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ドジはイェジンを恵民署から転属させようと動くが、イェジンはそれを拒み、「これは私が望んで選んだ場所」と
静かに告げる。ドジは思わず問い詰める。
「それはジュンのためか…?」揺れる感情を押し殺し、イェジンは背を向ける。
その頃、ジュンは恵民署で下吏たちが賄賂を取り、患者を選別していることを知り激怒。
さらに自宅で違法に患者を診ていたことが発覚し、扁額千回復唱という苛酷な刑罰を受けることに。
宮中の中門と政庁を往復しながら千回。
300回でも倒れると言われるこの拷問に、ジュンは何度も膝をつき、這いながら進む。
だが心の中でウィテの言葉を繰り返し、最後の一回までやり遂げる。
第33話:許しと再会、そして宮中で始まる命のドラマ

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倒れたジュンの姿を見たイェスは、ようやく院外診療の必要性を理解し、「今後は院外診療を認め、
医員を増やす」と宣言。
看病を任されたイェジンは、ジュンの家族へ「しばらく帰れない」と知らせに行くが、
帰り道でオ氏夫人に呼び止められ、「ドジを惑わせるな」と冷たく告げられる。
一方、宮中では恭嬪が急に産気づき、しかも逆子で大騒ぎに。
イェスが頼るのは、失脚して恵民署に落ちていた医女ホンチュン。
最初は拒む彼女だが、トックムの説得でドジに処置方法を伝授。
無事に健康な男児が誕生し、ドジは胸をなで下ろす。
しかしその頃、恵民署では下吏が疫病に感染し倒れていた。
それはかつてジュンを告発した男だったが、ジュンは迷わず彼を治療する。
第34話:兄ソクとの因縁。そしてイェジンへの思いが揺れる

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ジュンの治療で回復した下吏は涙ながらに「真面目に生きる」と誓う。
その頃、イルソとヤンテは薬材横領の罪で捕まり、連れて行かれた先にはなんとジュンの異母兄、ソクの姿が。
ソクの冷たい目に、過去の因縁が静かに蘇る。一方、ヤンテは金で解決できると踏み、裏取引を目論むが、
状況は泥沼化していく。
同じ頃、イェジンは宴席に呼び出され、酌を拒んだことで酒を浴びせられる屈辱を受ける。
それを庇ったジョンミョンが想いを告げるが、イェジンは応えられず胸を曇らせる。
一方その夜、湯薬房で下吏の首吊り死体が発見され、検死に来たジュンと、担当役人となったソクが再会する。
ソクは静かに告げる。「母は、お前たちのせいで無念のまま死んだ。じわじわと痛めつけてやる」。
第35話:陰謀の影が迫る。ジュンは真相を追い始める

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ジュンは下吏の遺体を検視し、“首の紐の痕が薄すぎる”ことから他殺を疑う。
一方ドジは舅の紹介でソクと対面し、ジュンとの因縁を知って動揺。
恵民署では優秀な医女を2名内医女に昇格させるとの命が下り、イェジンも推薦されるが、選ばれたのはセヒと
チェソン。イェジンは静かに受け止めるが、胸には小さな痛みが走る。
その頃、マンギョンの友人ク校理が突然倒れ、ドジが鍼治療を試みるも救えず死亡。
診断は“持病の悪化”。
しかし、彼に薬を運んでいたのは自殺した下吏で、遺品からは“ハンミョウ”という強い毒が発見される。
派閥争いの匂いを嗅ぎつけたジョンミョンは、ジュンに密かに頼む。
「ハンミョウがどこから流れたのか、調べてほしい」。

