師ウィテの期待と失望、弟子としての誇り、そして医師としての覚悟。
第21〜25話では、ホジュンが“心医”として本当の意味で目覚め始める、大きな転機が描かれます。
科挙に落ちて深く落ち込むジュン、恵民署での容赦ない現実、増え続ける患者たち、そして迫りくる疫病。一方で、才覚を認められ宮中で頭角を現しはじめるドジとの対比が、物語にさらなる緊張感をもたらします。
また、ウィテの秘められた病、イェジンが抱える想い、サムジョク大師の不穏な影。
それぞれの人生がすれ違いながら、やがて一つの運命に収束していくドラマティックな流れが圧巻。
苦しみの底にいる人を決して見捨てない。ホジュンが“医師としての本質”を掴んでいく過程は、胸が熱くなる瞬間の連続です。
「ここから何が起きるの?」「ホジュンはこの試練をどう乗り越える?」そう思わずにはいられない濃密な
エピソード群。読むほどに感情を揺さぶられる第21〜25話の深いドラマを、ぜひ最後まで
追いかけてみてください。
第21話:光と影が交錯する再出発の時
(c)MBC 2013 ALL Rights Reseved.
科挙に落ちたショックから家に戻らないジュン。母とダヒは胸を痛めながら彼を待ち続けます。
一方、合格したドジは誇らしく凱旋し、家族から祝福を受けるも、イェジンへの未練だけは振り切れないまま。
そんな中、県監を祝う宴の席に届いたのは。“ジュンの無私の医療行為を讃える書状”。
雑用をしながらその内容を知ったダヒは、涙をこらえきれず感激します。
しかし、ドジが病人を放置して科挙を受けに行ったと知り、ウィテは厳しく叱責。
理解できないドジは、母と共に家を出てしまいます。
ようやく帰宅したジュンのもとには、病を治してほしいという者が列をなし、
「サヌムでは患者を診ない」と固辞するも、県監の危篤を聞き、強引に連れて行かれた先にいたのは。ウィテその人だった。
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第22話:許しと信頼。ふたたび師弟が歩き始める
(c)MBC 2013 ALL Rights Reseved.
ウィテに診察を任され、県監の命を救ったジュン。
そのままユ医院に向かうと、師は短く言います。「今から患者を診ろ」
破門が解かれ、再び師のもとで医師として歩く喜びに満ちるジュン。
その姿に母やダヒも力を貸し、医院は活気を帯びていく。
一方、漢陽ではドジが内医院の研修に入り、“恭嬪の幼い王子の病”という大きな試練に立ち向かう日々が始まっていた。
そんな折、ジュンのもとには、以前治療したドルセが「母が失明した」と押しかけてくる。
感想
第23話:迷いを越えた先に見える“医師としての自立”

(c)MBC 2013 ALL Rights Reseved.
王子の治療に成功したドジには、名家から縁談まで舞い込み、
出世に向かう道が大きく開ける。
対してユ医院では、ドルセの母の失明を巡って混乱が起き、“ウィテの指示”と“自分の判断”の狭間でジュンは苦しむ。その矛盾は、ウィテが敢えてジュンを縛らず「自分の医術を見つけよ」という願いゆえのものだった。
悩み抜いたジュンは、ついに自分の判断で治療を断行し、ドルセの母の視力を
見事取り戻す。一方その頃、イェジンは倒れているウィテを発見。
彼が末期の胃がんであることが判明する。
感想
第24話:救えない命と救える命。その狭間で揺れる心

(c)MBC 2013 ALL Rights Reseved.
ウィテに連れられ、末期患者の最期を看取るジュン。
「医者でも治せない病は多い」その言葉の重みが胸に落ちる。
そんな中、疫病が発生し村は封鎖。
ウィテと大師は危険を承知で治療へ向かいジュンも駆けつけるが「帰れ」と突き放される。
しかし留まれず、結局村に戻り治療を続けるジュン。
師の死期を悟りつつ、誰よりも必死で人々を救おうとする姿が胸を打つ。
疫病が終息した頃、ドジは東宮に配属され、さらに権力の中枢へ近づいていく。
感想
第25話:別れと喪失、そしてジュンを試す最大の岐路

(c)MBC 2013 ALL Rights Reseved.
ウィテが胃がんだと知ったジュンは、「必ず治療法を見つける」と誓う。
一方イェジンは、ウィテから「ジュンのためにドジの元へ行け」と告げられ、
悩んだ末、手紙を残してユ医院を去る。
薬草採りに出ていたジュンは、貴重な山参を見つけ喜ぶが、仲間のヨンダルに盗まれ、
さらに第三者に奪われるという踏んだり蹴ったりの状況に。
漢陽に着いたイェジンは、ドジに会おうとするも取り合ってもらえず、オ氏夫人の画策で
危険に巻き込まれそうになり、捕盗庁のイ・ジョンミョンに救われる。
そしてついに、訪れたドジの家には、花嫁を伴ったドジの姿があった。

