韓流時代劇ファンの皆さま、こんにちは。
韓国情報サイト「ワンジョン」編集部です。今回は、韓国歴史大作ドラマ 『朱蒙(チュモン)』 の
第37話〜第46話 のあらすじと感想をお届けします。
この章では、朱蒙が“王国を創る男”へと歩み出す大転換期が描かれます。権力を握るテソの圧政と、朱蒙の理想の国づくりが激しくぶつかり合い、愛・忠誠・宿命のすべてが動き出す、シリーズ屈指の緊迫した展開が続きます。
第37話:摂政テソの支配と、失望する仲間たち
クムワ王の病に乗じて摂政の座に就いたテソは、
プドゥクプルと共に人事改革を断行し、実権を掌握する。
その結果、ヨンポは官職を解かれ、屈辱に耐えかねてテソに抗議するが、聞き入れられない。
一方、朱蒙の仲間だったオイ・マリ・ヒョッポは、希望を失い宮中を去る決意をする。

感想
権力を手にしたテソの変貌と、理想を追う朱蒙の対比が際立つ回。
仲間たちが絶望する姿から、国の崩壊と再生の兆しが感じられる。
朱蒙の不在によって生まれる“空白”が、次の展開への布石となる。
第38話:朱蒙、仲間の手で奪還される

オイ、マリ、ヒョッポ、モパルモ、ムソン、ヤンタクたちは協力し、朱蒙の奪還に成功する。
朱蒙はテソがクムワを追いやり、国政を私物化している現状を知り、衝撃を受ける。
感想
仲間たちの友情と忠義が輝く回。
どんな権力も“絆”には勝てないというメッセージが伝わる。
朱蒙の再起がここから始まる。
第39話:母との再会、王の寛容

朱蒙は夜の宮殿に忍び込み、母ユファと再会する。
ユファは涙ながらに息子の無事を喜び、テソに注意するよう警告する。
クムワ王も朱蒙の生存を知り、重臣たちの前で温かく迎え入れる。
感想
母子の再会が静かでありながら圧倒的な感動を呼ぶ。
ユファの母としての強さと、クムワの父としての葛藤が深く描かれており、
人間ドラマとしても見応えのある一話。
第40話:ソソノとの再会と、すれ違う想い

朱蒙たちは拉致されたモパルモの救出作戦を決行。
その途中で、朱蒙はソソノと再会する。
互いにまだ強く惹かれ合いながらも、別々の運命を選ぶ二人。
静かに別れを告げるその姿に、深い哀しみが漂う。
感想
愛し合いながらも別々の道を歩む大人の恋愛が胸を打つ。
ソソノの誇り高さと朱蒙の不器用な優しさが交錯し、余韻の残る回。
第41話:長安行きをめぐる駆け引き

テソは朱蒙に長安行きを命じるが、プドゥクプルの忠告により取りやめ、代わりにヨンポを行かせることにする。
しかし、王妃が猛反対し、再び宮中に不穏な空気が広がる。
感想
宮廷内の権力バランスが崩れ始め、誰が味方か敵か分からなくなる緊張感が続く。
登場人物たちの策略と心理戦が見どころ。
第42話:兄弟の破滅と、王妃の涙

テソは暗殺を企てたヨンポを捕らえ、剣を向ける。
王妃が身を挺して止めたことでヨンポは命を救われるが、牢に投獄される。
王妃は息子を助けようと涙ながらに懇願し、ヤンソルランは処刑を進言。
テソは二人の意見の間で揺れ動く。
感想
親としての情と、王としての責務の狭間で苦悩する王妃の姿が印象的。
母の涙が、ドラマの人間味をさらに深めている。
第43話:父の仇、朱蒙の怒り

朱蒙は、テソが父ヘモスの首をヤンジョンに差し出した事実を知る。
深い悲しみと怒りに包まれる朱蒙。
テソはさらに、流民を漢へ奴隷として差し出す命を出し、その捕縛を朱蒙に命じる。
感想
血の繋がりを断ち切るような憎しみが燃え上がる。
父への想いが朱蒙を“戦う男”へと変える、転換点となるエピソード。
第44話:脱出計画と三足烏の予兆

朱蒙は流民と共に扶余脱出を計画する。
一方、王妃が三足烏(サンソクカラス)を見たと話し、テソに警戒を促す。
テソは朱蒙を護送任務から外すが、朱蒙は密かに行動を開始する。
感想
神話的象徴が登場し、物語が伝説的なスケールに発展する。
運命を予感させる不気味な静けさが張り詰める回。
第45話:流民との旅立ち

朱蒙は流民を率いて出発する。
クムワ王は朱蒙の脱出を助けるため、湯治を理由に遠出し、監視役ナロを同行させて時間を稼ぐ。
旅の途中で真実を知った流民たちは、歓喜に沸く。
感想
朱蒙が「王族」から「民の指導者」へ変わる象徴的な回。
流民たちの笑顔が、朱蒙の理想の国づくりの始まりを告げている。
第46話:鋼鉄の剣と新たな同盟

タムル軍は、漢の手先となったハンベク族と戦い、モパルモの鍛えた鋼鉄剣で勝利する。
敗れたハンベク族の民は朱蒙に心を寄せ、共に漢へ抗うことを誓う。
砦に戻った朱蒙の前には、巫女ヨミウルの姿があった。
感想
新たな同盟と希望が芽生える、再生の回。
武器ではなく“信念”が人を動かすというテーマが明確に描かれている。
まとめ:英雄の覚醒と、新しい時代の幕開け
第37話〜第46話では、朱蒙が“王の子”から“民の王”へと成長していく過程が描かれます。
テソの暴政、ソソノとの別れ、ユファの母性愛、流民との絆――。
全ての出来事が、後の高句麗建国へと繋がる重要な要素です。
朱蒙はもはや一人の王子ではなく、希望を背負ったリーダー。
彼が放つ言葉や決断には、人を導く覚悟が宿り始めます。
ワンジョン編集部より
『朱蒙』は戦と陰謀の物語でありながら、人間の愛と信念を描いたヒューマンドラマです。
人生経験を重ねた視聴者だからこそ、母の想い、愛の選択、理想への執念がより深く胸に響く。
この先、朱蒙はついに“建国の道”を歩み始めます。
運命と信念が交わる瞬間を、どうぞ見届けてください。

