韓国ドラマや旅行中に、「これ日本語と同じじゃない?…でも意味が違う?」と感じたことはありませんか?実は、韓国語にも日本語と同じように英語などから入った外来語がたくさんあります。ただし、韓国語と日本語の外来語は発音は似ていても、意味や使われ方が微妙に違うことがあるんです。
この記事では、英語そのままを使う韓国語の表現、日本語の外来語を同様に使う韓国語の表現、同じ外来語でも意味が違う韓国語表現の3つに分けて、旅行中や日常会話で役立つ韓国語の外来語をわかりやすく紹介します!
※語学には諸説ありますので、あくまでも一表現方法として’参考’にしてください。

英語をそのまま使う韓国語の外来語表現
韓国語では、日本語と同様に英語を外来語として使うケースが多くあります。ハングル表記ですが発音は英語に近づけます。意味は英語と同じです。特にカフェや外食チェーンなどの日常生活の中でよく目にする言葉が多いです。
아메리카노(アメリカーノ/Americano):
ブラックコーヒー。日本の「アメリカン」と違い、エスプレッソをお湯で割ったコーヒーのことです。아이스아메리카노(アイスアメリカーノ)は冷たいものを、뜨거운 아메리카노(トゥゴウンアメリカーノ)は熱いものを意味します。
카페라떼(カペラテ/Caffè Latte):
カフェラテ。英語そのままの発音です。
스타벅스(スタボクス/Starbucks):
英語名のままで通じます。略して“스벅(スボク)”と呼ばれることもあります。日本語では”スタバ”と略すので少し違いますね。
맥도날드(メクットナルドゥ/McDonald’s):
英語発音に近い形です。略して“맥날(メンナル)”と呼ばれます。こちらも、日本語の略語”マック”や”マクド”とは略し方が異なります。
★ポイント
韓国では英語そのままの表現が広く使われており、日本語のカタカナ英語よりもより“英語っぽく”感じられることが多いです。
以下の単語も英語をそのまま使用しています。
세일(セイル/セール)
버거(ボゴ/バーガー)
커피(コピ/コーヒー)
케이크(ケイク/ケーキ)
카페(カペ/カフェ)
초콜렛(チョコレット/チョコレート)
버스(ボス/バス)
택시(テクシ/タクシー)
日本語の外来語(和製英語)を同様に使う韓国語の外来語表現
韓国では、かつて日本語から入った外来語も少なくありません。現在では英語に置き換えられたものもありますが、一部は今でも自然に使われています。
스펙(スペック):
日本語と同じく“能力・スペック”の意味で使われます。
오버(オーバー):
大げさ・やりすぎ、の意味。「오버하지 마(オボハジ マ・オーバーにするな)」のように会話で使われます。
서비스(サービス):
日本語の「サービス」と同様に、おもてなし・おまけ・無料でつくものという意味です。
셀프(セルプ):
「セルフサービス」の略。カフェやお店などで“물은 셀프예요(ムルン セルプイェヨ・お水はセルフです)”とよく聞きます。
에어컨(エアコン):
日本語と同じ意味の冷房機器のことをいいます。
리모컨(リモコン):
リモートコントローラーの略で、日本語と同じ表現です。
★ポイント
日本語で使用する和製英語が、韓国でも通じることがありますので、チェックしておきましょう。
以下の単語も日本語の外来語(和製英語)をそのまま使用しています。
호치키스(ホチキス/ステープラー)
전자렌지(チョンジャレンジ/電子レンジ)
싸인(サイン/署名・サイン)
샐러리맨(サレリメン/サラリーマン)
아이돌(アイドル/アイドル)
비닐봉지(ピニルボンジ/ビニール袋)
샤프(シャプ/シャープペンシル)
키홀더(キホルド/キーホルダー)

同じ外来語でも意味が違う韓国語の外来語表現
日本語と韓国語の両方で同じ外来語を使っていても、意味がまったく異なることがあります。
これは韓国語学習者がよく混乱するポイントでもあり、翻訳アプリを使用しても上手く翻訳されない場合があるので、要注意です。
노트북(ノートブック):
韓国では「ノートパソコン」を意味します。
핸드폰(ハンドフォン/hand phone):
携帯電話・スマートフォンのこと。
핸들(ハンドル):
日本では「取っ手」全般も指しますが、韓国では「車のハンドル」のみ使用します。
밀크(ミルク) :
日本では“牛乳”全般で使用しますが、韓国では香りや味を表現する際に使用し、一般的には우유(ウユ・牛乳)をよく使います。
오토바이(オートバイ) :
韓国では“バイク”全般を指す一般語として定着しています。
아파트(アパート):
韓国では「マンション」や「高層住宅」を指します。日本の「アパート」とは違います。
핫도그(ホットドッグ) :
日本ではパンにソーセージを挟んだもの、韓国では衣をつけて揚げた「アメリカンドッグ」のことを言います。
비엔나커피(ビエンナコピ) :
日本の「ウィンナーコーヒー(生クリーム入りコーヒー)」と同じですが、“비엔나=Vienna”と英語式で発音します。
영국(ヨングク/イギリス・英国)・미국(ミグク/アメリカ・米国)・호주(ホジュ/オーストラリア・豪州) :
日本では“イギリス・アメリカ・オーストラリア”とカタカナで言いますが、韓国ではそれぞれ漢字語(英・美・豪)を使います。
★ポイント
同じ語源でも、文化や生活の違いから意味がずれることが多いです。「似ている単語こそ、意味を確認すること」が大切ですね。
韓国語学習では、似ているようで微妙に異なる外来語に注意!

韓国語の外来語は、英語・日本語どちらの影響も受けています。発音が同じでも意味が違うこともあり、「知っていると思っていた単語が通じない!」という驚きがあるのも、日本人が韓国語を学習する際に感じる面白さです。
旅行やカフェでの注文の際など、ちょっとした違いを楽しみながら覚えると、韓国語の世界がぐっと広がります。
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