韓国の食文化は一緒に分け合う楽しさが核心です。一つのテーブルに並んだたくさんの반찬(パンチャン/おかず)をシェアしながら会話を楽しむのが当たり前。また、発酵食品(김치=キムチ、된장=テンジャン、고추장=コチュジャン)が豊富で、独特の深い味わいを持っています。
初めての韓国旅行では「どれを食べればいいの?」と迷う人も多いはず。
今回は初心者でも安心して挑戦できる定番グルメ5選を、現地での食べ方やおすすめスポットと一緒に紹介します!
韓国旅行の初心者でも挑戦しやすい韓国グルメ5選
(1) 삼겹살(サムギョプサル/豚バラ焼肉)

韓国式バーベキューといえばこれ! 厚切りの豚バラ肉を鉄板や炭火で焼き、쌈장(サムジャン/味噌+コチュジャンソース)をつけて상추(サンチュ/サニーレタス)に包んで食べます。
고기(コギ/肉)を焼くときは마늘(マヌル/ニンニク)、양파(ヤンパ/玉ねぎ)も一緒に焼きます。
쌈장(サムジャン/味噌+コチュジャンソース)を少しつけ、깻잎(ケンニプ/エゴマの葉)や파채(パチェ/ネギの細切り)をのせて、一口でパクリ!
現地感を味わうなら、ソジュ(韓国焼酎)とのペアリングもおすすめです。
(2) 비빔밥(ビビンパ/混ぜご飯)

白ご飯の上に色とりどりのナムル、卵、고추장(コチュジャン)をのせて、よく混ぜて食べる伝統料理。
辛さが苦手なら「고추장 조금만 주세요(コチュジャン チョグムマン ジュセヨ/コチュジャンを少なめにしてください)」と頼みましょう。
참기름(チャムギルム/ごま油)を追加するとマイルドになります。
돌솥비빔밥(トルソッ ビビンパ/石焼ビビンバ)はおこげ(누룽지/ヌルンジ)が香ばしく、旅行客に大人気!
(3) 떡볶이(トッポッキ/餅炒め)

韓国の길거리음식(キルゴリ ウムシク/屋台グルメ)の王様!もちもちの떡(トック/餅)と어묵(オムク/練り物)を甘辛いコチュジャンソースで炒めた料理です。屋台や분식집(プンシッチプ/軽食屋)で気軽に食べられ、学生から大人まで幅広く愛されています。
お店によって「순한맛(スナンマッ/甘口)」「매운맛(メウンマッ/辛口)」「아주 매운맛(アジュ メウンマッ/激辛)」とレベルが違うので事前に伝えましょう。
トッポキと一緒に以下のような人気メニューをセットで食べるのが韓国での定番です。
・김밥(キンパ/韓国海苔巻き)
ご飯と野菜、卵、ハムなどを韓国海苔で巻いた料理。日本の巻き寿司に似ていますが、酢飯ではなくごま油と塩で味付けするのが特徴です。トッポキのピリ辛ソースと相性抜群!
・순대(スンデ/韓国式ソーセージ)
春雨や野菜、豚の血などを腸に詰めて蒸した料理。日本では少し珍しいですが、もちっとした食感と香ばしさがクセになります。 塩やサムジャンにつけて食べるのが一般的。
・튀김(ティギム/天ぷら・揚げ物)
韓国式の揚げ物で、野菜、海苔巻き、餃子などをカリッと揚げたもの。トッポキのソースにたっぷりつけて食べると、辛さと香ばしさが絶妙にマッチします。
(4) 삼계탕(サムゲタン/参鶏湯)

鶏のお腹に찹쌀(チャプサル/もち米)、인삼(インサム/高麗人参)、대추(テチュ/ナツメ)を詰め、じっくり煮込んだ夏のスタミナ料理。
鶏肉を소금(ソグム/塩)につけて食べます。残ったスープに밥(パプ/ご飯)を入れておじや風にもできます。
(5) 찌개(チゲ/鍋料理)のバリエーション

韓国旅行で必ず出会うのがチゲです。いくつか代表的なものを紹介します。
・김치찌개(キムチチゲ):熟成キムチ+豚肉+豆腐。韓国のソウルフード。
・된장찌개(テンジャンチゲ):韓国式味噌+野菜や肉。味噌汁よりも濃厚。
・순두부찌개(スンドゥブチゲ):柔らかい豆腐+卵+魚介。辛さが心配なら「안 맵게 해주세요(アン メプケ ヘジュセヨ/辛くしないでください)」とオーダー。
・부대찌개(プデチゲ):ソーセージやハム+キムチ。チーズを加えるとまろやか。
・미역국(ミヨックク/ワカメスープ):韓国では誕生日に必ず食べるスープ。栄養豊富で胃にもやさしい。
グルメさんが韓国旅行で楽しむための食事マナー&ポイント
・辛さ調整してみましょう!
韓国料理は基本的に辛いものが多いですが、実は注文時に辛さを調整してもらえることが多いです。
「안 맵게 해주세요(アン メプケ ヘジュセヨ/辛くしないでください)」
「조금만 맵게 해주세요(チョグムマン メプケ ヘジュセヨ/少しだけ辛くしてください)」
と伝えると安心です。
特に찌개(チゲ)、떡볶이(トッポッキ)、순두부찌개(スンドゥブチゲ)は辛さを調整できるお店が多いので、初めての方はぜひ注文時に伝えてみましょう。
・好きなおかずをおかわりしてみましょう!
韓国の食堂では、メイン料理を注文すると無料の반찬(パンチャン/副菜)がついてくるのが一般的です。キムチやナムル、魚の煮付けなど、季節によって内容が変わるのも楽しみのひとつ。
しかも、ほとんどのお店で 「리필 가능(リピル カヌン/おかわりOK)」!
おかわりしたい時は、空になったお皿をスタッフに見せながら
「이거 더 주세요(イゴ ド ジュセヨ/これをもう少しください)」
と言えば持ってきてもらえます。
お店によって、おかずのおかわりはセルフサービスの場合もあります。
この場合は、「셀프(セルフ)」と壁に書いてあったり店員さんに言われるので、おかずが並んだテーブルまで行って自分で好きな量を取りましょう。
初めてだと「有料じゃないの?」と心配になりますが、基本は無料。韓国旅行の醍醐味ともいえます。
もちろん、何度もおかわりしてメイン料理よりも多く食べるのはNG、おかわりして残すこともNGなので、適切な分だけおかわりしましょう!
・ 呼び出しベルで気軽に店員さんを呼んでOK!
多くの韓国の食堂やカフェでは、テーブルに 호출벨(ホチュルベル/呼び出しボタン) が設置されています。日本のように店員さんが頻繁にテーブルを見て回ることは少ないため、必要な時に自分で呼ぶスタイルです。
「ベルを押す=スタッフを呼んでも失礼ではない」ので安心してください。
もしテーブルにベルがない場合は、店員さんに向かって「저기요!(チョギヨ/すみません)」と声をかければOKです。
・ 水はセルフサービスが多いので注意!
韓国の飲食店では、물(ムル/水)や보리차(ボリチャ/麦茶)がセルフサービスの場合が多いです。
テーブルに水が置かれていない場合は、店内の片隅に置かれているウォーターサーバーやポットを探してみましょう。自分で紙コップやステンレスのコップに注いで飲むのが普通です。
・シェア文化が強く、1人前の注文NGの場合も?
韓国の外食文化はシェアすることが前提になっている料理が多いです。
サムギョプサルやチゲ、닭한마리(タッカンマリ/鶏の水炊き)などは、複数人でワイワイ食べるのが一般的。そのため、1人前の注文を受け付けていないお店もあります。
1人で訪れる場合は「혼밥(ホンバプ/ひとりごはん)OK」のお店を探すのがおすすめです。
最近はソロ客向けに1人用鍋や1人用焼肉を提供するチェーン店も増えているので、安心して楽しめます。
初めての韓国旅行で定番韓国グルメを堪能しよう!
韓国旅行の食事は、単なるご飯ではなく文化体験そのものです。
屋台でトッポッキをふうふう冷ましながら食べたり、サムギョプサルを焼きながらソジュ(韓国焼酎)を交わす時間は、きっと楽しい思い出になるでしょう。
韓国での食事は、最初は少しハードルが高くても、一口食べれば虜になる味に出会えます。
ぜひ次の韓国旅行では、定番グルメを通じて“食の冒険”を楽しんでみてください!
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