どの言語を学ぶときも、最初に身につけたいのが「挨拶」です。今回は、人と会ったときと別れ際に使える韓国語の挨拶をわかりやすく紹介します。
挨拶は日常会話ですぐに役立つ基本的な表現です。覚えて使えば、韓国語でのやり取りがスムーズになり、相手との距離もぐっと近づきます。
ぜひ普段の会話に取り入れてみてくださいね。
※語学には諸説あります。あくまでも一表現方法として’参考’にしてください。
会ったときに使う韓国語の挨拶

1.안녕하세요
(アンニョンハセヨ)
おはようございます、こんにちは、こんばんは
韓国語の定番挨拶です。日本語のように時間帯で「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」と言い分ける必要はなく、どの時間帯でも使えます。
2.안녕하십니까?
(アンニョンハシムニカ)
おはようございます、こんにちは、こんばんは
「안녕하세요(アンニョンハセヨ)」よりもさらに丁寧な表現で、ビジネスや公式な場面で使われます。
3.안녕
(アンニョン)
おはよう、こんにちは、こんばんは、バイバイ
友人やタメ口で話す親しい相手に使うカジュアルな挨拶です。「バイバイ」という意味もあるため、別れ際の挨拶でも使います。
4.굿모닝
(グッモニン)
グッドモーニング
英語の「Good morning」に由来する挨拶で朝に使います。カジュアルな表現なので、目上の相手には使えません。
韓国語には長音がないので、「グッモニン」と発音するのがポイントです。
5.처음 뵙겠습니다
(チョウム ベッケッスムニダ)
はじめまして
直訳すると「初めてお目にかかります」という意味で初対面の相手に使う丁寧な挨拶です。フォーマルな場やビジネスシーンでよく使われます。
6.만나서 반갑습니다
(マンナソ バンガプスムニダ)
お会いできてうれしいです
初対面や久しぶりに会う相手に使う丁寧なあいさつで、目上の人にも失礼なく使えます。
もう少しカジュアルに言うなら「만나서 반가워요(マンナソ バンガウォヨ)」、さらにフランクにするなら「만나서 반가워(マンナソ バンガウォ)」という表現になります。
7.오랜만이에요
(オレンマニエヨ)
お久しぶりです
久しぶりに会ったときに使う定番挨拶です。ほぼ同じ意味の「오래간만이에요(オレガンマニエヨ)」という表現もあります。
親しい相手には、タメ口で「오랜만이야(オレンマニヤ)」と使うこともできます。
8.잘 지내셨어요?
(チャル チネショッソヨ?)
意味:お元気でしたか?
直訳すると「よく過ごされましたか?」となる、相手の近況をたずねる定番フレーズです。
とても丁寧な表現なので、少しカジュアルにするなら「잘 지냈어요?(チャル チネッソヨ?)」でOK。
さらにフランクに「잘 지냈어?(チャル チネッソ?)」と言えば、タメ口表現になり友人や親しい相手にも気軽に使えます。
9.밥 먹었어요?
(パプ モゴッソヨ?)
ご飯食べましたか?
韓国では、あいさつ代わりに食事をしたかどうかをたずねることがあります。目上の人に聞く場合は、より丁寧な表現の「식사 하셨어요?(シクサ ハショッソヨ?)」を使いましょう。
別れ際に使う韓国語の挨拶

1.안녕히 가세요
(アンニョンヒ カセヨ)
(去る人に対して言う)さようなら
韓国では、「さようなら」の表現をその場を去る人と残る人で使い分けます。
相手がその場を離れるときには、「お気をつけてお帰りください」というニュアンスを持つ「안녕히 가세요(アンニョンヒ カセヨ)」で見送りましょう。
2.안녕히 계세요
(アンニョンヒ ケセヨ)
(残る人に対して言う)さようなら
その場に残る相手には、この「안녕히 계세요(アンニョンヒ ケセヨ)」を使います。相手の自宅から立ち去るときなどがその例です。
「안녕히(アンニョンヒ)」には「安寧に、無事に」、「계세요(ケセヨ)」には「いらしてください」という意味があり、相手の相手の健康や安全を願う丁寧な表現です。
3.또 만나요/또 봐요
(ト マンナヨ/ト バヨ)
また会いましょう
別れの際によく使うフレーズで、「다음에 봐요(タウメ バヨ)」も同じような意味で使われます。タメ口にしたいときは、「요(ヨ)」を取って「또 만나/또 봐(ト マンナ/ト バ)」と言えばOKです。
反対に、目上の人には丁寧な表現の「또 뵙겠습니다(ト ベッケッスムニダ)」を使いましょう。
4.조심히 가세요
(チョシミ カセヨ)
気をつけてお帰りください
別れのときに、相手の安全を願う気持ちを込めて使う丁寧なフレーズです。相手への心配や気遣いを伝えることができます。
5.잘 가요
(チャル ガヨ)
さようなら
「気をつけて帰ってください」という気持ちが込められたフレーズで、さようならの意味で使います。
友達や親しい相手には、タメ口の「잘 가(チャル ガ)」を使うと自然です。
日本と韓国の挨拶の違い
日本と韓国の挨拶の違いを3つまとめてみました。
食事をしたかを聞くのも挨拶
韓国語では、挨拶代わりに「밥 먹었어요?(パプ モゴッソヨ=ご飯食べましたか?)」というフレーズをよく使います。
これは単に食事に誘うためではなく、食事を大切にする韓国の文化や価値観が影響しています。
もしこの質問を聞かれたら、「네, 먹었어요(ネ、モゴッソヨ=はい、食べました)」「아직 안 먹었어요(アジク アン モゴッソヨ=まだ食べていません)」と、正直に答えれば問題ありません。
敬語の線引きが明確
日本にも敬語とタメ口があり、相手によって使い分けますが、韓国では目上の人を敬う意識がより強く、敬語とカジュアルな言葉の線引きがとても明確です。
そのため、うっかり目上の人にため口を使うと失礼な印象を与えてしまうことがあります。韓国語を話すときは、敬語の使い分けを特に意識することが大切です。
相手に関心を向けることが大事
韓国の挨拶には、相手を思いやる気持ちや気遣いが込められていて、会話の中で自然に近況の確認を行う特徴があります。
日本では、会ったときに「今日は天気が良いですね。」などその日の天気のお話をしたりしますが、韓国では、天気の話のような当たり障りのない話題よりも、自分から積極的に相手に関心を向けることがなにより大切です。
▼日常会話でよく使う韓国語の基本挨拶フレーズについて詳しく紹介している記事もあります。

【挨拶フレーズ集】日常で使える!会うとき&別れ際に使う基本の韓国語まとめ
今回は、人と会ったときと別れ際に使える韓国語の挨拶を紹介しました。会ったときは近況を尋ね、別れるときは相手の安全や再会を願う言葉を添えるのが韓国流です。日本との挨拶の違いを理解すれば、より自然で温かみのある韓国語が話せるようになります。今回の記事を参考にぜひ韓国語で挨拶してみてくださいね。