韓国・ソウルは地下鉄がとても発達していますが、バスも上手に使いこなせれば、旅の自由度はぐんと広がります。この記事では、ソウル旅行を予定している方に向けて、ソウルのバスの乗り方や路線図の見方、注意点など詳しく解説します。バスの乗り方をマスターして、より自由にソウル旅を楽しみましょう!
ソウルのバスの種類

ソウル市内を走るバスは、色によって種類や運行範囲が異なります。ここでは、それぞれのバスの特徴を紹介します。
●幹線バス(青色)
主にソウルおよび首都圏の一部地域で中〜長距離路線を運行するバスです。ソウル内のいろいろなところに行けるので、韓国旅行中の移動にも便利です。
●支線バス(緑)
幹線バスの停留所や地下鉄駅へ移動がスムーズにできる短距離バスです。
●マウルバス(緑)
アパートや住宅街から、地下鉄駅や主要バス停などを結ぶバスです。支線バスと同じ緑色ですが、車体は一回り小さく、狭い道にも対応できます。料金もほかのバスに比べて安く、住宅街にあるお店や宿泊先へ行く際にとても便利です。
●緑色循環バス(黄緑)
その名の通りソウル市内を循環するバスで、人気観光地を効率よく巡るのに便利です。明洞(ミョンドン)や東大門(トンデムン)などの主要エリアにアクセスできるため、移動をスムーズにしたい方におすすめです。
●深夜バス(ブルー)
深夜や早朝の移動手段として運行されている深夜専用の市内バスです。「올빼미버스(オルペミバス=ふくろうバス)」の愛称で親しまれており、終電後の移動にも便利です。
●広域バス(レッド)
ソウルと京畿道や仁川などの近郊都市を結ぶ長距離バスです。主に近郊に住む方たちの通勤手段としても利用されています。
ソウルのバスの乗り方&降り方を解説!

韓国のバスは一見ハードルが高そうに感じますが、基本の流れを覚えてしまえばとても簡単です。ここでは、ソウルのバスの利用方法を詳しく紹介します。
1.停留所で目的のバスが来るのを待つ
ほとんどの停留所には電光掲示板があり、バスの番号や到着予定時刻が表示されています。表示をこまめに確認しながら待ちましょう。
2.バスが到着したら、前方のドアから乗車する
乗る人がいないと運転手が判断すると、バスが停まらず通過してしまうことがあります。乗る意思が伝わるよう、バスが近づいてきたら、しっかりと停留所で立って待ちましょう。
3.運転席近くのカードリーダーに交通カードをタッチする
T-moneyやNAMANEカードなどの交通カードが使えます。1枚の交通カードで複数人分の料金をまとめて支払うこともでき、乗車時に運転手へ「2人分」などと伝えることで、人数分を一度に精算できます。
現金で支払う場合は、運転席近くの運賃箱に直接投入します。ただし、車内では両替ができないため、1,000ウォン札や硬貨など、あらかじめ細かいお金を用意しておきましょう。なお、一部のバスでは現金払いに対応していない場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
▼韓国の交通カードの買い方や使い方について詳しく紹介している記事もあります。あわせてご覧ください。

4.降りたい停留所が近づいたら、車内の降車ボタンを押す。
押さないとバスが停まらないことがあるため、タイミングに注意が必要です。
5.後方のドア付近にあるカードリーダーに再度タッチして降車。
降車時にタッチを忘れると、乗り継ぎ割引が適用されなくなることがあるので注意しましょう。
ソウルのバスを利用する際の注意点

安全にソウルのバスに乗るうえで注意したいポイントをいくつか紹介します。日本と少し違う点もあるので注意しましょう。
●包装されていない食べ物や飲み物の持ち込みNG
ソウルのバスは基本的に飲食はNGで、使い捨てのカップに入ったドリンクや飲みかけの缶飲料などは一切持ち込めません。食べ歩きグルメなど包装されていない食べものも持ち込みNGなので、気をつけましょう。
●優先座席は必ず譲る
旅行で疲れていると、つい座りたくなりますが、優先座席は必ず譲りましょう。空いていても座らないのがマナーです。
●座席に着く前にバスが出発することも多い
ソウルのバスは乗った瞬間に出発することも珍しくありません。乗車後すぐに手すりや吊り革をしっかり握って転倒に注意しましょう。
●バスが知らずに出発していることも
大きなバス停などの場合、後方に停車しているバスが前方まで来ずにドアを開けて乗車を待っていることがあります。気づかずに待っているとそのままバスが出発してしまうので、自分の乗るバスの位置は常に確認しておきましょう。
ソウルのバスの路線図をチェックする方法
ソウルのバスの路線図をチェックする方法を2パターン紹介します。
バスの路線図をチェックする方法①NAVERマップ
韓国ではGoogleマップがあまり使えないため、韓国ではバスの路線図をチェックするのにNAVERマップを使います。出発地と目的地を入力すれば、乗り換え方法・バス番号・所要時間まで簡単に調べることができるのでとても便利です。完璧ではないものの日本語にも一部対応しているので、韓国語がわからない方でも安心して利用できます。
また、バスだけでなく地下鉄や徒歩ルートの検索にも使えるので、NAVERマップの使い方に慣れておくと、現地での移動がぐっと快適になります。
バスの路線図をチェックする方法②VISITKOREA
韓国観光公社が運営する公式サイト「VISITKOREA」には、日本語対応のバス路線図ページが用意されています。韓国語に自信がない方でも安心して利用できるのが魅力です。
地図上にバスの路線を表示できるほか、NAVERマップと同様に地下鉄や徒歩など、バス以外の移動手段も検索可能です。
【完全ガイド】ソウルのバスの乗り方と路線図の見方は?注意点まで徹底解説まとめ
今回は、ソウルのバスの利用方法について詳しく紹介しました。最初は少しハードルが高く感じるかもしれませんが、慣れてしまえばとても便利で、コストパフォーマンスのいい移動手段です。この記事を参考にソウル旅行でバスを活用して、より自由で充実した旅を楽しんでくださいね。