여러분 안녕하세요~!!(みなさん、こんにちは〜!)
日本でも親しみのある中華料理。中国と近い韓国でも、もちろん中華料理店はたくさん存在します。しかし、どうやら日本式の中華料理と韓国式の中華料理の定番ラインナップは異なるようです。どのように違うのか興味深いので、この記事で探っていきましょう!
それでは、韓国にある商品や食べ物、文化など…さまざまなことに興味深々な韓国在住ライターKARENが、韓国に住んでいるからこそ持っている視点も交えながらお届けいたします〜!
そもそも日本式の中華料理と言えば?
みなさんは中華料理は好きですか?
日本人にもたくさん愛されている中華料理ですが、どんなメニューが思い浮かびますか?
実は日本で食べられる中華料理には、本場中国でも食べられているメニューもあれば、日本で独自に誕生したいわゆる「日本式中華」と言われるメニューや、本場中国にもあるが日本風にアレンジされたメニューもあります。
こちらは日本独自の「日本式中華」と言われるメニューの一部です。
・天津飯
・エビチリ
・エビマヨ
・中華丼
・焼き餃子
そして、こちらは本場中国でも食べられているメニューの一部です。しかし、味付けや使う食材が異なった形で日本で発展し定着しているものです。
・酢豚
・麻婆豆腐
・回鍋肉
意外と日本独自のものや日本人向けにアレンジされたものも多いですよね。
この事実だけでも面白いです。
さて、次は韓国式の中華料理を見てみましょう。
韓国式の中華料理、知ってますか?
続いて、日本式に対して韓国式の中華料理には何があるのか?についてご紹介します。
日本と同様に、韓国にも「韓国式中華」と言われるメニューがあります。
日本ではあまり見かけない韓国式中華メニューの例がこちら。
・ジャージャー麵(짜장면)
・チャンポン(짬뽕)
・タンスユク(탕수육)
・冷チャンポン(냉짬뽕)
・チェンバンチャジャン(쟁반짜장)
・ウルミョン(울면)
・ヤンコチ(양꼬치)
耳にしたことのあるメニュー名もあるのではないでしょうか?
ここでは一旦メニュー名のご紹介だけして、記事後半で各メニューを写真付きで詳しくご説明します!
詳しい説明の前に、韓国式中華の誕生について少し触れていきます。
韓国式中華の誕生
韓国式中華の誕生についての説のうちのひとつとしてご紹介します。
朝鮮半島は中国と隣接しているという地理的な理由や、中国との関係など歴史的背景もあいまって、中華圏の文化が色濃く残っています。
特に、韓国式中華料理と呼ばれている料理は中国北部の山東料理の影響を受けていると言われています。
1876年に朝鮮が鎖国状態でなくなって以降、本格的な外食産業が登場しましたが、その中でも多くを占めたのが中華料理店であったそうです。しかし、その頃の中華料理店は、現在メジャーな韓国式中華料理とは異なり、本格的な中華料理を提供していたそうです。
では、現在の韓国で主流となっている韓国式中華料理は、どのように誕生したのでしょうか?
本格的な中国料理を提供するお店が出てきたのちに、仁川広域市にて華人によりチャイナタウンが営まれるようになりました。そこで、現在大衆的に食べられるジャージャー麵やチャンポンなどの韓国式中華料理の大部分が誕生したそうです。この韓国式中華料理店は瞬く間に広く人気になり、現在では韓国人が運営する韓国式中華料理店が大半になりました。
ちなみに今でも仁川広域市にはチャイナタウンがあり、韓国式中華料理を楽しめるお店が勢ぞろいです。
韓国式中華料理の紹介
ここからは、気になる韓国式中華料理のメニューを詳しく見てみましょう!
韓国式中華料理①ジャージャー麵(짜장면)
昔からデリバリーフードの大定番なジャージャー麺。韓国語では짜장면(チャジャンミョン)と表記します。
韓国では今でこそ多様な種類の料理をデリバリー出来るようになりましたが、デリバリー文化がこれほどまで定着する以前は、「出前=ジャージャー麺」という認識でした。ですので、韓国には「引っ越しの日にはジャージャー麵を食べる」という文化があります。引っ越した日はまだ家に食材や調理器具が揃っておらず出前で食事をとることが多く、昔はジャージャー麵が食べられたそうです。そして、その名残は現在でも残っており、今も引っ越した日にジャージャー麵を食べる人はいるそうです。
このジャージャー麵がデリバリーの大定番であることは、韓国ドラマでお家でジャージャー麵を食べる姿が頻出であることからもわかりますよね。
ソースには黒味噌が使用されていて甘味を感じるコクのある味です。
食べ始める前に全体的に混ぜて、ソースを麺にしっかりと絡ませます。
韓国式中華料理②チャンポン(짬뽕)
チャンポンは日本にも「長崎チャンポン」があり、馴染みのあるメニュー名ですよね。しかし!韓国のチャンポンと長崎チャンポンはかなり異なる料理に仕上がっています。
スープに麺とたっぷりの具が入っていることは同じなのですが、スープが異なるのです。白くてマイルドな味わいのスープが特徴の日本の長崎チャンポンに対し、韓国のチャンポンは真っ赤で刺激的な味のスープです。見た目も味も大きく異なりますが、どちらも違った美味しさがあります。
また、どちらも自国で作られた料理ではありますが、中国の技法が用いられている点は同じなので面白いです。
韓国式中華料理③タンスユク(탕수육)
タンスユクは日本の中華の酢豚に当たります。
豚肉に衣をつけて揚げたものを甘酸っぱくてとろみのあるソースと一緒に食べる料理です。
韓国では食べ方が2つあります。ソースを最初にかける「부먹(ブモッ)」という食べ方と、豚肉をソースに少しずつ付ける「찍먹(チンモッ)」という食べ方です。日本の酢豚は前者の食べ方のみなので、韓国式中華のタンスユクの「찍먹(チンモッ)」という食べ方は新鮮ですよね。
ジャージャー麵やチャンポンなどのメイン料理と一緒に、サイドメニューとして注文することが多いです。
韓国式中華料理④冷チャンポン(냉짬뽕)
韓国式中華料理②でご紹介したチャンポン(짬뽕)の冷たいバージョンです。夏限定のメニューです。
韓国語では냉짬뽕(ネンチャンポン)と表記します。
さっぱりした味にすっかり虜になり、毎年夏にはこの冷チャンポンを食べないと気が済まない!という方もいるのだとか。夏に韓国を訪問するときにはぜひ食事の候補に入れてみてください。
韓国式中華料理⑤チェンバンチャジャン(쟁반짜장)
韓国式中華料理①でご紹介したジャージャー麵(짜장면)を炒めた料理です。
日本の焼きそばに似ています。具材は主に海鮮系がよく使われます。
ボリューミーで一品でお腹が満たされるチェンバンチャジャンは、ファンも多いです。
韓国式中華料理⑥ウルミョン(울면)
細かく刻んだ野菜、魚介類の入ったとろみのあるスープに、小麦粉で作った麺が入った料理です。
コーンスターチでとろみをつけたチャウダーのようなスープは大変優しい味で、辛い物が苦手な方にもおすすめ。中国のウェールーミェン(wēnlŭmiàn, 溫滷麵)という麺がルーツだそうです。
韓国式中華料理⑦ヤンコチ(양꼬치)
ひと口大に切った羊肉を鉄串に刺し、羊肉に塩、コショウ、粉唐辛子、ゴマ、クミンなどを混ぜたスパイスをまぶして焼く料理です。焼いてから同じスパイスをもう一度つけて食べると美味しいです。
多くの専門店では、席ごとに専用の焼き台が備え付けられていて、自分で焼いて食べます。台の上に串を置くと、自動で串が回転してくれるので満遍なく焼くことができます。
ヤンコチは、中国東北部に住む朝鮮族(朝鮮半島にルーツを持つ中国の少数民族)の料理と言われています。
おまけ│韓国式中華料理半々メニュー
最後に、韓国式中華料理では定番の半々メニューもご紹介します!
実は韓国式中華料理店では、定番メニューをハーフハーフで注文できるところが多いです。
どうしても食べたいものが一つに絞れなくて悩む…何種類も欲張りたい!…というときには、半々メニューを選択すると、どちらも楽しめて解決ですね。
半々の組み合わせもさまざまです。
順にご紹介します。
韓国式中華料理半々メニュー①チャンチャ麺(짬짜면)
こちらが一番定番の韓国式中華料理半々メニューです。
チャンチャ麺(짬짜면)=チャンポン(짬뽕)+ジャージャー麵(짜장면)です。
2つの料理の頭文字をとって組み合わせたメニュー名です。
※韓国語では、ジャージャー麵は짜장면(チャジャンミョン)と発音
人気ツートップの半々メニューはあまりにも魅力的すぎますよね。
韓国式中華料理半々メニュー②タンチャ麺(탕짜면)
タンチャ麺(탕짜면)=タンスユク(탕수육)+ジャージャー麵(짜장면)です。
韓国式中華料理半々メニュー③タンチャン麺(탕짬면)
タンチャン麺(탕짬면)=タンスユク(탕수육)+チャンポン(짬뽕)です。
韓国式中華料理半々メニュー④タンポッパプ(탕볶밥)
タンポッパプ(탕볶밥)=タンスユク(탕수육)+チャーハン(볶음밥)です。
※韓国語では、チャーハンは볶음밥(ポックㇺパプ)と発音
韓国式中華料理半々メニュー⑤ポッチャ麺(볶짜면)
ポッチャ麺(볶짜면)=チャーハン(볶음밥)+ジャージャー麵(짜장면)です。
韓国と日本では中華料理の定番メニューが違う?!-まとめ
韓国式の中華料理、なんとも魅力的なメニューが勢ぞろいでしたよね。
韓国旅行での食事では、定番の韓国料理を楽しむことはもちろん、韓国式中華料理という選択肢も入れてみると面白いと思います。どれも美味しいので、ぜひ味わってみてくださいね。