韓国で話題の中東スイーツ「カイマック」って?現地で実際に食べてみた

ソウル カイマック メニュー

あんにょんはせよ!韓国で会社員をしながら、韓国情報専門のライターとして活動しているかわとです。ワンジョンでは、グルメや語学、美容などさまざまな韓国情報を発信しています。

タンフルやグリークヨーグルトなどさまざまなスイーツトレンドを生み出してきた韓国♡そんな韓国で今注目を集めているのが中東発祥の伝統スイーツ「カイマック」!その濃厚な味わいと「SNS映え」する不思議なビジュアルで話題となっています。

この記事では、そんなカイマックの魅力について紹介します。記事の後半では、韓国現地の人気店を訪問!実際にカイマックを食べた感想を詳しくレポートしているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

目次

韓国で話題のスイーツ「カイマック」とは?

みなさん、カイマックがどんなスイーツかご存知でしょうか?

カイマックは、トルコを中心とした中東やバルカン諸国、中央アジアなどで親しまれている伝統的な乳製品です!牛乳や水牛、羊などの新鮮なミルクを低温でゆっくりと煮詰め、表面に浮かんだクリーム状の上澄みを冷やして作ります。脂肪分がとても高く、バターのような濃厚さとミルクの素朴な甘みが特徴です。シンプルな味わいのため、一般的にパンや蜂蜜と一緒に食べられています。

ちなみに同じ中東生まれのスイーツ「ドバイチョコレート」も韓国で大流行中。詳しくは別の記事で紹介しているので、ぜひこちらも読んでみてください。

「カイマック」はなぜ韓国で人気?

カイマックはもともと韓国では馴染みのないスイーツでした。というもの、認知度が低かったのに加え、乳脂肪分の低い韓国の牛乳ではカイマックを作ることが難しく、そもそも取り扱っているお店がほとんどなかったのです。

しかし、韓国を代表する料理研究家がとあるYouTubeにてトルコへ訪問。カイマックを紹介し、”천상의 맛(天上の味)”つまり「天国の味」と称賛しました。

これをきっかけにカイマックの存在が広く知られるようになり、弘大や梨泰院などの若者が集まるエリアにカイマックを取り扱うトルコ料理店が増加しました。こうして韓国でも気軽にカイマックが食べられるようになったことで、空前のカイマックブームが到来したのです。

韓国で実際に「カイマック」を食べてみた

そんな話題のカイマックを在韓ライターの私が実食してきました!

今回お邪魔したのは、アラブスイーツを専門に取り扱うMohssen’s Sweetsさん!中東のヨルダンで1860年から160年以上続くデザートカフェを運営していたMohssenさんから受け継いだレシピとノウハウをもとに本格的な中東スイーツを提供しています。聖水(ソンス)や大学路(テハンノ)などの人気スポットにも複数店舗を持っていて、今回は弘大(ホンデ)本店にお邪魔しました。

最寄駅は地下鉄6号線上水(サンス)駅で、駅からお店までは歩いて5分ほどでした。駅から近いのはうれしいですね。ちなみに、この上水はおしゃれなレストランやショップが集まるエリア。人通りも多すぎないので、ゆっくりと韓国を楽しみたい方におすすめの穴場スポットです♡

ソウル カイマック 外観

Mohssen’s Sweetsさんの目印は黄色の看板とアラブの衣装を身に纏ったマネキン!アラブ人男性風のイラストも描いてあるので、すぐにお店を見つけられました。

ソウル カイマック 店内

清潔感のある店内には、テーブル席が9つとカウンター席が少しありました。壁には中東を感じるイラストが飾られています。ほかにも中東の小物が飾られていたり、中東タイルが施された場所もあったりと韓国にいながら中東に来たような気分になりました!

ソウル カイマック メニュー

今回は、カイマックと店員さんおすすめのドリンクの2品を注文。カイマックは、20時間以上熟成させたバゲットとカイマックとのバランスを考え厳選したはちみつと一緒に提供されます。

バゲットは温めた状態で出されるのですが、冷めると硬くなってしまうため、早めに食べるのがいいそうです。不思議なビジュアルで思わずたくさん写真を撮りたくなってしまいますが、バゲットが冷えてしまわないように気をつけましょうね。

カイマックの食べ方ですが、まずは一口サイズになるよう手でパンをちぎります。そしてフォークを使ってカイマックとはちみつをパンの上に乗せて食べます。このとき、カイマックをたっぷり載せるのがお店おすすめの食べ方です。

食べてみた感想ですが、韓国で流行るのも納得できる驚きのおいしさでした!パンはフォカッチャに似ていて、もっちりとして弾力がありながら柔らかさもある絶妙な食感。小麦の風味がしっかり感じられるシンプルな味わいでした。

一方、カイマックはミルク感がとても強くとにかく濃厚。カイマック自体に甘みはないのですが、はちみつと一緒に食べることでほどよい甘みがついて絶品でした。カイマックはその見た目からヨーグルトのようなものかと思っていたのですが、酸味は一切なく、ほんのりとミルクの甘みを感じるバターのような味でした。

ソウル カイマック ミルク

カイマックのお供は、店員さんにおすすめしてもらったドリンク「バルシュトゥ(발르 슈트)」。バルシュトゥはカイマックを作る過程でできるバターミルクだそうで、コップの底にははちみつが入っています。ホットのみ注文可能で、特に冬の季節は売り切れになることもある人気メニューだそうです。

牛乳よりまろやかでバターのような濃厚さがありつつ、たくさん飲んでも重たさを感じない不思議な味わいでした。個人的には、少しずつはちみつを溶かすことで好みの甘さに調整できるのがとてもよかったです。

ほかにも高級コーヒー豆と中東で人気のミルクを使ったMohssenラテや手作りのピスタチオベースを使った甘いピスタチオラテもカイマックとの相性が抜群だそうです。私も次回こちらのお店に訪れる際は、違うドリンクに挑戦してみたいです♡

▼「Mohssen’s sweets 弘大本店」の店舗情報

アクセス:Seoul, Mapo-gu, Wausan-ro 15-gil, 40 #102
(서울 마포구 와우산로15길 40 102호)
営業時間:12:00~22:00
定休日:なし
公式Instagram:https://www.instagram.com/mohssen.s_sweets

韓国で話題の中東スイーツ「カイマック」って?現地で実際に食べてみたまとめ

今回は、韓国で話題の中東スイーツ「カイマック」について紹介しました。実際に食べてみると、カイマックは濃厚でクリーミーな味わいが特徴で、一度食べるとクセになるスイーツでした。パンやドリンクと組み合わせるだけで贅沢な気分を楽しむことができます。

カイマックは日本ではまだあまり知られておらず、手軽に味わうのは難しいですよね。韓国では専門店も増えており、本格的な味を楽しむことができます。韓国旅行の際には、ぜひカイマックを味わい、その魅力を体験してみてください。

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この記事を書いた人

かわとのアバター かわと ワンジョンライター

韓国在住ライターの「かわと」です!
韓国情報に特化したライターとして、これまで300本以上の記事を執筆してきました。
『ワンジョン』では、韓国語教育や韓国美容・コスメ、韓国現地情報など幅広いジャンルの記事を担当しています。
韓国に住んでいるからこそわかる有益な情報をたくさんお届けするので、参考にしていただけるとうれしいです♡

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