こんにちは!国際結婚を得て、韓国に在住しながら現地グルメや美容情報、語学に関するお役立ち情報を発信している釜山在住日本人のkangホドゥです。
今回は【意外と知らない?韓国のクリスマスの過ごし方】を紹介します。
韓国のクリスマスの過ごし方①韓国のクリスマスは国民の祝日
実は、韓国では12月25日のクリスマスの日は祝祭日でほとんどの会社や学校もお休みの日になります。
韓国ではクリスマスを「성탄절(ソンタンジョル)」=聖誕節とも言い、植民地時代が終わり、アメリカ軍による軍政が始まった1945年にアメリカ軍は本土と同じくクリスマスを祝日に決めたといわれています。(ちなみにその当時は、まだキリスト教人口は全体の5%に過ぎなかったとか…)
ちなみに韓国ではお釈迦様の誕生日「석가탄신일(ソッカタンシニル)」=釈迦誕生日も祝日として制定されており、アジアのなかで唯一、キリスト教・仏教どちらも公休日としている国でもあります。
韓国では人口の約30パーセントがクリスチャン!
実は韓国では3人に1人の割合がクリスチャンで、人口の30パーセントを占めます。
そのため、12月24日のクリスマスイブと25日のクリスマスの日には、カトリック教徒は聖堂でミサを、プロテスタント教徒は教会で礼拝を行います。
イエス・キリストの誕生を祝うために讃美歌や劇、食事会が行われるなどトラディショナルな過ごし方をする家庭もよく見られます。
韓国では祝日のクリスマス、日本とはどのように違うのか、何を食べるのかなど韓国人がクリスマスをどのように過ごすのか気になりますよね。
ここから、一般的な過ごし方をいくつか例を挙げながら紹介していきます。
韓国のクリスマスの過ごし方②クリスマスケーキへの概念の違い
日本ではクリスマス=ケーキという概念が強く、何週間も前からケーキを予約をしたり、クリスマスシーズンになるとスーパーやデパ-トの地下にも種類の豊富なクリスマスケーキを見かけますよね。
もちろん韓国でもケーキを食べる家庭も多いですが、日本の方が「クリスマス=ケーキ」という考え方が強い気がします。
また、韓国では日本ほどケーキ屋さんを街中で見かけることは多くなく、基本的にパン屋さんでケーキを買います。
韓国ではパン屋さん以外でもデコレーションケーキを専門にしているお店は日本より多く見かけるので、好きなデザインをオーダーメードして作ってもらうこともできます。
クリスマスの日が近づいてから販売が開始されるお店が多いですが、事前に予約もできるので、韓国に来た際は一度食べ比べとして食べてみるのも面白いかもしれませんね。
また、韓国でケーキといえばアイスクリームケーキもよく食べられるので、クリスマスが近づくとアイスクリーム屋さんもにぎわっているイメージがあります。
クリスマスケーキやアイスケーキの価格やデザインはお店に寄ったりシーズンで変動しますが、どれも日本とはまた少し違うキャラクターが使用されたりと可愛いデザインが多いのでクリスマスシーズンに韓国旅行に来る方はぜひ一度試してみてくださいね!
韓国のクリスマスの過ごし方③韓国ではクリスマスにチキンは食べない?
西洋でクリスマスに七面鳥を食べる文化が広まった日本では、クリスマスにチキンを食べる家庭が多いのではないかと思います。
実際に大手チキンチェーン店ではクリスマスイブやクリスマス当日には長い列ができるほど…
それに比べて韓国ではクリスマスにチキンを食べる文化は特にありません。
韓国では夜食などで日常的にチキンを食べることが多いため、クリスマスの日はわざわざチキンを食べないのではないかと思います。
家でディナーを楽しむ場合は、サラダやアラカルトを準備したりステーキを焼いたりとチキンへのこだわりは日本ほど強くない印象です。
また日本ではクリスマスの日は家族で過ごす家庭が多いイメージですが、韓国では外に出て友達と居酒屋でお酒を飲んだり、少しお洒落なディナーを楽しんだりと恋人や友達と外で過ごす人の割合が多い印象があります。
韓国のクリスマスの過ごし方④韓国のクリスマスイルミネーション
クリスマスシーズンになると韓国の街はカラフルな電飾で装飾され華やかな雰囲気を楽しむことができます。
日本ではイルミネーションスポットとしてイベントが開催されるところも多いですが、韓国ではショッピングモールに大きなクリスマスツリーが登場したり、街中の装飾が華やかにデコレーションされたりと無料で楽しめるイルミネーションスポットがたくさんあります。
新世界百貨店本店(明洞駅)
中でも日本とは少し違うイルミネーションが楽しめるおすすめスポットは、韓国ソウルに位置する新世界百貨店本店(明洞駅)のクリスマス限定メディアファサードショーです。
百貨店の壁面が巨大なスクリーンとなりクリスマス限定のプロジェクションマッピングが上映され、韓国人にも毎年定番になりつつある人気のスポットです。
約4分間の上映が繰り返され、クリスマスをテーマにした映像や音楽、光の演出を楽しむことができます。
ソウル旅行に訪れる方は、友達や家族、大切な人とクリスマスの特別な時間を過ごしてみてくださいね。
場所:新世界百貨店 本店
日本ではクリスマスが過ぎるとすぐにお正月がやってくるため、クリスマスの装飾やツリーはすぐに解体されてしまうところが多いですよね。
それに比べて韓国では旧正月までイルミネーションの装飾がされたままのところも多く、日本よりも長くクリスマスの華やかな雰囲気を楽しむことができます。
クリスマスシーズンはどこも混みあうので、あえてクリスマスが過ぎてからイルミネーションやツリーの装飾を楽しむというのもおすすめです!
韓国のクリスマスの過ごし方⑤韓国の定番クリスマスソング
日本のクリスマスソングといえば沢山思いつきますが、子供のころから聞いている定番のクリスマスソングというと「サンタが街にやって来る」この歌を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
この世界的に有名なクリスマスソングのタイトルは英語名で『Santa Claus Is Coming To Town』ですが、韓国語訳のタイトルは「울면 안 돼」(ウルミョン アンデ/泣いたらダメ)なのです。
実は日本語バージョンの「サンタが街にやって来る」はタイトルだけ英語直訳されていて、歌詞を見ると原曲とは全く違うのです。
韓国バージョンの歌詞は原曲歌詞をほぼそのまま韓国語に変えています。
ではなぜ韓国バージョンのタイトルが「울면 안 돼」(ウルミョン アンデ/泣いたらダメ)なのかというと…歌詞の中に『You better watch out!You better not cry』(気をつけて!泣いたらダメ)という一文があるのですが、そこからタイトルが取られたといわれています。
実はこの歌の原曲歌詞は「泣いているとサンタさんは来ないわよ。」「いい子にしていないと’プレゼントをもらえないよ」とこのような意味の歌詞だったのです。
世界的に有名なクリスマスソングのタイトルや歌詞が国によって異なるなんて少し不思議ですが面白いですよね。
意外と知らない?韓国のクリスマスの過ごし方を紹介!
今回は意外と知らない?韓国のクリスマス事情や過ごし方を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
すぐにお隣の国でもクリスマスの過ごし方や食べものが違ったりと、日韓の間での文化の違いはまだまだ新しい発見ばかりで面白いですよね。
今回紹介したケーキの価格やデザイン、イルミネーションの詳細は毎年変動するため、詳しくは現地の最新の情報を参考にしてみてくださいね。
それではみなさま、「메리 크리스마스!!」(メリークリスマス!)