韓国カンヌン市はスンドゥブが有名!行列のできるスンドゥブ店「トンファガーデン」に行ってみた

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「동화가든(トンファガーデン)」 スンドゥブ

여러분 안녕하세요~!!
(みなさんアンニョンハセヨ~!!)

スンドゥブは日本でも親しみがある韓国料理の一つです。本場韓国ではカンヌン市が豆腐が有名な地域であり、美味しいスンドゥブ店も集まっています。なかでも、いつも行列ができる元祖チャンポンスンドゥブ店「トンファガーデン」に行ってみました。豆腐ももちろん手作りです!

それでは、韓国にある商品や食べ物、文化など…さまざまなことに興味深々な韓国在住ライターKARENが、韓国に住んでいるからこそ持っている視点も交えながらお届けいたします〜!

目次

そもそも韓国料理スンドゥブってどんな料理?

スンドゥブ(순두부)は、韓国の伝統的な料理で、柔らかい豆腐を使った辛いスープです。

スンドゥブの主役は「スンドゥブ」と呼ばれる非常に柔らかい豆腐です。普通の豆腐ももともと柔らかいですが、さらに滑らかで崩れやすく口当たりがとても柔らかい豆腐です。日本の汲み出し豆腐(おぼろ豆腐)に似たような豆腐です。

スンドゥブのスープは、辛味が効いた赤唐辛子をベースにしたものが多く、深い旨味が特徴です。一般的に、エビや貝、豚肉、または牛肉などが具材として使われることがあります。ダシには、乾物や魚介を使うことが多いです。

そこにニンニクやゴマ油、韓国の調味料であるコチュジャン(唐辛子ペースト)や、サムジャン(甘辛味噌)などが加えられ、独特の風味が生まれます。

スンドゥブは、辛いスープが特徴で、食べると体が温まるため、寒い季節に特に人気があります。韓国の家庭料理としても、また飲みすぎた後の「二日酔いの薬」として食べられることもあります。

一説では、1960年代に誕生した韓国の庶民的な料理が、1990年代にアメリカで先にブームになり、その後アメリカでのブームが日本にも伝わり、日本でも2000年代に一般的になったと言われます。

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「トンファガーデン」の紹介

お店の方より直接お店の紹介をしていただきました。まずは内容をまとめてご紹介します!

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「동화가든(トンファガーデン)」 外観

「トンファガーデン」は、韓国カンヌン市にあるスンドゥブのお店です。

また、カンヌン市を代表する手作り豆腐専門店でもあります。食堂のすぐ隣に豆腐工場があり、毎日たくさんの美味しい豆腐が作られているようです。

「単なる食事を提供する場所」を超えて、伝統を受け継ぎながら、健康的な食材を通じて地域のグルメ体験を提供する特別な空間へと発展し続けています。

「トンファガーデン」の理念は、「大豆をテーマに健康的な食事を作る」です。

「トンファガーデン」では、オフライン店舗で使用される大豆が年間60〜70トンにまで達します。

この大豆のほとんどは契約栽培で調達されており、当店が調理した際に味覚的・健康的に最適だと判断した品種のみを厳選して栽培。また、店舗で使用される95%以上の原材料は国産のローカル食材を調達しています。

地元農家との共生関係を築きながら、新鮮で安全な食材を供給し、お客様に最高品質を提供しています。

そんな「トンファガーデン」の代表メニューは何といっても「 チャンポンスンドゥブ」!!

「トンファガーデン」は世界で初めてチャンポンスンドゥブを開発し、韓国手作り豆腐料理の新たなトレンドを牽引しました。チャンポンスンドゥブがきっかけで韓国の大人気店になったと言っても過言ではありません。

チャンポンスンドゥブは、韓国の伝統的なスンドゥブと中華風チャンポンの味を巧みに融合させた独創的なメニューです。

※ここで言う中華風チャンポンとは、辛みのある赤いスープチャンポンのことを指します。日本には長崎ちゃんぽんという食べ物が存在するので、そのイメージをお持ちの方が多いと思いますが、長崎ちゃんぽんのような白いスープとは異なり、韓国のチャンポン(짬뽕)は唐辛子やニンニクで味付けされた辛く刺激的な料理です。韓国の中華料理店ではジャージャー麺と並んで定番メニューとして親しまれています。

チャンポンスンドゥブが大人気な理由は何でしょうか?

まずはスンドゥブの柔らかさです。 海洋深層水を凝固剤として使用して作ったスンドゥブは、柔らかく香ばしい味わいが特徴です。海洋深層水はミネラルが豊富で、かつマイクロプラスチックなど環境汚染の心配がありません。

次にチャンポンの風味です。 各種海鮮とピリ辛な調味料が絶妙に調和し、チャンポン特有の深みのあるスープの味わいを楽しめます。

そして健康と味の調和。 スンドゥブのさっぱりした風味とチャンポンスープの濃厚な味わいが調和し、栄養バランスの取れた一食としても優れています。

これらの理由から、チャンポンスンドゥブは幅広い顧客層から愛され続けています。韓国人だけでなく、外国人のお客様からも高い評価を得ています。

チャンポンスンドゥブは、まさに「トンファガーデン」の代表メニューであり、伝統を基に革新を加えた韓国手作り豆腐料理の象徴とも言えるでしょう!

さらに、「トンファガーデン」では大豆とスンドゥブを活用した特別なデザートまで提供しています。スンドゥブと大豆を活用したデザートメニューを中心にしたカフェが隣に併設されています。

デザートメニューであるスンドゥブジェラートアイスクリームは、スンドゥブを活用した滑らかで新鮮な味わいのジェラートです。大豆クリームコーヒーは、香ばしい大豆粉で作られたクリームを添えたコーヒーです。

~「トンファガーデン」のこれから~

2024年に簡便食品工場を設立し、2025年には輸出を目指した韓国ソースの開発を進めています。
簡便食品工場では、伝統的な手作り豆腐料理やチャンポンスンドゥブなど、多様な料理を自宅で簡単に楽しめる製品を開発中です。

韓国ソースの開発では、グローバル市場をターゲットにした韓国特製ソースを準備しています。

「トンファガーデン」では、手作り豆腐料理やチャンポンスンドゥブなどの伝統料理から、スンドゥブデザートや大豆を活用した現代的なメニューまで、韓国の伝統的な味わいと現代的な感覚が融合した特別な体験ができます。

「トンファガーデン」は伝統を受け継ぎながらも革新を追求しており、韓国料理を世界に広めることに力を注いでいます。3世代にわたる家業と地元農業との協力、健康的な食材の使用を基盤に、持続可能な発展と新たなグルメ体験の創造に向けて努力し続けています。

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「トンファガーデン」へ行ってみたレポート

さて、実際に韓国カンヌン市のスンドゥブ店「トンファガーデン」へ行ってきました!

これまでも、何度かお店の前を通ったことはありますが、いつ除いて見ても待つ必要があり、入るのを諦めていました。大人気店で、休日には何時間も待つほどの行列ができることも。

カンヌンは、韓国国内観光客で賑わいますが、そのような観光客にとって「トンファガーデン」が必須コースとなっているようです。

そんな「トンファガーデン」をぜひ取り上げさせていただきたく思っていたところ、取材へ伺えることになりました!

平日の14時半〜15時というランチのピークタイムを避けた時間帯へ突撃しましたが、それでも待ち時間は多少ある状況でした。

入口には、多くの放送局のステッカーが貼られていました。たくさん取材を受けられているという証拠ですね!

メニュー板はこちら。

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「동화가든(トンファガーデン)」 価格表

※価格は変動する可能性があります。

上から、

◆원조짬순:★元祖チャンポンスンドゥブ
◆안송자청국장:アンソンジャ チョングッチャン
◆초두부:チョドゥブ
◆얼큰순두부:ピリ辛スンドゥブ
◆모두부:モドゥブ
◆모두부 반모:モドゥブ半分サイズ

「★」をつけた元祖チャンポンスンドゥブが、前のパートでご紹介した代表メニューです。

チョングッチャンは、大豆を発酵させて作られる韓国の味噌を使用したスープで、納豆のような独特の香りがします。アンソンジャとは1代目の女性の方のお名前だそうです。その方の秘伝のレシピが受け継がれているのでしょう。

チョドゥブはチョダンドゥブのことで、チョダンとは「トンファガーデン」のあるエリアの地名で、ドゥブは豆腐を指します。ちなみに、チョダンエリアは豆腐作りが盛んで、スンドゥブ店が立ち並んでいます。

ピリ辛スンドゥブは、朝7時までの注文限定のメニューです。今回は時間帯が合わず注文ができませんでしたが、チャンポンスンドゥブとは異なる味付けの辛さが美味しいみたいです。

次回は早朝に突撃して、味わってみたいメニューです。

モドゥブとは、押し固めて成形した豆腐のことで、皆さんが想像する普通の豆腐の形状です。そのモドゥブが通常サイズと半分サイズの2種類用意されていました。2人でスープ系をひとつずつ注文してモドゥブを追加する場合、半分サイズでちょうど良かったです。

普通の豆腐の形状といえども、こだわりの製法で作られた豆腐ですので、特別な豆腐ですね。

今回は二人で訪問し、「원조짬순(元祖チャンポンスンドゥブ)」ふたつと、「모두부 반모(モドゥブ半分サイズ)」をひとつ注文してみました!

「원조짬순(元祖チャンポンスンドゥブ)」がこちら。

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「동화가든(トンファガーデン)」 スンドゥブ

一口食べるだけで、チャンポンの刺激的な味と豆腐の優しい味が口いっぱいに広がり、何とも言えない幸福感を感じられます!…美味しいです。

チャンポンのスープはちょうどいい辛さで味付けされており、食べるたびに食欲が増します。

それだけでは途中で舌が疲れてしまうのでは?と思いそうですが、そこに優しい味の豆腐が入ることでちょうど味を和らげてくれます。絶妙なマッチングです!

最後は白米をスープに投入します!これまた白米とも相性抜群で堪りません。

あっという間に平らげてしまいました。

そして、「모두부 반모(モドゥブ半分サイズ)」はこちら。

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「동화가든(トンファガーデン)」 スンドゥブの豆腐

見た目はシンプルな豆腐ですが、これを単体で食べてもお箸が進むくらい美味しいのです。

タレもついてきますが、そのまま食べても大豆本来の味がしっかり感じられて美味しかったです。

チャンポンスンドゥブよりも早く出てきますので、チャンポンスンドゥブと一緒に注文して、チャンポンスンドゥブが出てくるまでの間に、まずは「모두부 반모(モドゥブ半分サイズ)」を楽しむことをおすすめします。

健康的で美味しい「トンファガーデン」の豆腐料理を食べ、身も心も喜んでいました!

食後には、スンドゥブのお店の隣にあるスンドゥブジェラートのお店「카페동화(カフェ トンファ」にも寄ってみました。

「トンファガーデン」と同じオーナーさんのお店です。

ここまで来たら、スンドゥブジェラートまでが必須ですよね。

他のお客さんたちも、食後にそのままジェラートを召し上がっている様子でした。

こちらのお店には、スンドゥブジェラートのほかの味のジェラートやドリンクメニューもそろってます。

我々は、スンドゥブジェラートとミルクジェラートを頼んでみました。

韓国カンヌン市のスンドゥブ店「동화가든(トンファガーデン)」 スンドゥブアイス

スンドゥブジェラートは日本ではあまり見かけないので、味の想像が難しいですよね。

文字でお伝えするのも少し難しいですが、「豆腐の甘さが上手に活用された、優しい甘さのジェラート」と表現できるかと思いました。くどい甘さはなく、ほんのり甘味があり、子供から大人まで好きな味なのでは?と感じました。

辛い料理を食べた後に、ちょうど欲しくなる甘さです!

「トンファガーデン」の隣にもうひとつ建物がありました。

よく見てみると、その建物が豆腐工場でした。ここで毎日豆腐が作られているのですね。

内部は見えないのですが、お客さんが多いので毎日大量に作られているのだろうな…と想像していました。

ずっと行ってみたいと思いながら、やっと初めて訪問できた「トンファガーデン」さん。

期待通りの美味しさで大満足でした。

次回は朝限定の「얼큰순두부(ピリ辛スンドゥブ)」を食べに行きたいです。

最後に店舗情報をシェアします!

▼トンファガーデン

住所:15 Chodangsundubu-gil 77beon-gil, Gangneung-si, Gangwon-do
電話番号:0507-1432-9885
営業時間:7:00~19:30(休憩時間16:00~17:00、L.O.18:55)
定休日:水曜日
公式Instagram:https://www.instagram.com/donghwagarden
企業ページ:https://www.donghwagarden.com/main/index

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