韓国語試験の種類とは?三大韓国語検定試験について徹底解説

韓国語試験

こんにちは!韓国在住ライターのかわとです。『ワンジョン』では、韓国語教育や韓国美容・コスメ、韓国現地情報など幅広いジャンルの記事を担当しています。

韓国語学習者にとって、韓国語の能力を証明することは、学習の成果を確認する手段であり、キャリアのステップアップにもつながります。韓国語能力を測るための試験は複数存在しますが、特に注目されるのが「三大韓国語検定試験」です。

ということで本記事では、「三大韓国語検定試験」の詳細や受験のメリットなどを解説します。韓国語学習者の方は、ぜひ参考にしてください。

三大韓国語検定試験って?韓国語試験の種類を知ろう

試験風景

英語の試験に英検やTOEIC、TOEFLがあるように韓国語の試験にもいくつか種類があります。なかでも「三大韓国語検定試験」と呼ばれる韓国語能力試験(TOPIK)、ハングル能力検定試験、全国通訳案内士試験は、韓国語学習者にとって重要な試験として知られています。それぞれの試験には特徴があり、受験目的や求められるスキルに応じて適切な試験を選ぶことが大切です。ここでは、各試験について詳しく解説します。

1.韓国語能力試験(TOPIK)

韓国語能力試験(TOPIK)の詳細は下記の通りです。

・実施機関

公益財団法人 韓国教育財団

・概要

韓国語能力試験(TOPIK)は、韓国政府(教育省)が公式に認定・実施する唯一の韓国語能力の検定試験で、韓国語の理解度を測るために広く用いられています。世界中で行われており、韓国語を学ぶ外国人の間でもっとも認知度の高い試験です。

・評価基準

  • TOPIK I:初級(1級から2級)
  • TOPIK II:中級から上級(3級から6級)

韓国語能力試験(TOPIK)は、受験したテストとその結果によって1級から6級に分けられます。数字が大きくなるほどレベルが高くなるため、6級が最上級となります。

・試験内容

韓国語能力試験(TOPIK)は、初級(1級から2級)レベルのTOPIK Iと中級から上級(3級から6級)のTOPIK IIの2つに分かれています。試験は、聞き取り、読解の2セクションで構成されており、TOPIK IIではさらに筆記試験も追加されます。試験の内容は、文法、語彙、読解力、聴解力を評価するもので、試験の形式や問題の難易度は年々変わることがあります。

・受験料

  • TOPIK I:5,000円
  • TOPIK II:7,000円

・目的とメリット

韓国語能力試験(TOPIK)は、韓国語の能力を公式に証明するための試験で、韓国での留学や就職の際に必要な場合もあります。また、韓国語学習のモチベーションを高める手段としても利用されます。

・ホームページ

韓国語能力試験TOPIK
韓国語能力試験TOPIK 大韓民国政府(教育省)が認定・実施する唯一の韓国語能力試験、TOPIKの公式サイトです。日本国内で延べ41万人以上の受験数を誇り、大学の単位認定、奨学金支給、留学や就...

2.ハングル能力検定試験

ハングル能力検定試験の詳細は下記の通りです。

・実施機関

ハングル能力検定協会

・概要

ハングル能力検定試験は、韓国語(ハングル)の能力を測るために行われる日本人向けの韓国語検定試験です。ハングル能力検定協会が主催しており、TOPIKとは異なる試験内容と評価基準を持っています。略称は「ハン検」です。

・評価基準

5級、4級、3級、準2級、2級、1級

韓国語能力試験(TOPIK)とは異なり、1級が最上級となります。

・試験内容

試験は聞き取り、筆記の2セクションで構成されています。最上級の1級では書き取り試験と面接試験(1次試験合格者のみ)も加わります。

・受験料

  • 5級:3,700円
  • 4級:4,200円
  • 3級:5,300円
  • 準2級:6,300円
  • 2級:7,000円
  • 1級:10,000円

・目的とメリット

ハングル能力検定試験は、日本国内の韓国語学習者向けに設計されており、基礎から上級まで段階的に自分の実力を測定できる試験です。特に上級では、ビジネスや専門的なシチュエーションに対応できる韓国語能力が求められ、試験範囲も広範です。学習段階に応じて、最適な級を選んで受験することで、自分の韓国語能力を着実に向上させることができます。

・ホームページ

ハングル能力検定協会
「ハングル」能力検定試験 ハングル能力検定試験の公式ホームページです。総出願者数49万人を超える「ハングル能力検定試験」は、日本ではじめての韓国・朝鮮語検定として1993年の6月に1回目の試験を...

3.全国通訳案内士試験

全国通訳案内士試験の詳細は下記の通りです。

・実施機関

日本政府観光局(JNTO)

・概要

全国通訳案内⼠試験は、外国語で旅行の案内をする全国通訳案内⼠として必要な知識及び能⼒の有無を判定する国家試験です。観光庁の代⾏機関として、日本政府観光局(JNTO)が年に一回実施しています。対象言語は、韓国語や英語、中国語など10言語です。単に韓国語の能力を測るのではなく、日本の歴史や地理などの知識も必要になるため、合格率が10%前後[1] とかなり難しい試験です。

・試験内容

全国通訳案内士試験は、以下の2部構成になっています。

1.筆記試験

筆記試験では、以下の内容が出題されます。

  • 外国語筆記(韓国語を選択した場合、韓国語の問題が出題されます)
  • 日本地理
  • 日本歴史
  • 産業・経済・政治及び文化に関する一般常識
  • 通訳案内の実務

2.口述試験

筆記試験で選択した外国語を使って実施されます。

・目的とメリット

全国通訳案内士試験は、日本で観光ガイドとして働くための国家資格を取得できる試験で、韓国語を含む外国語を使って観光案内を行う能力を評価します。この資格を取得することで、観光業界でのプロフェッショナルとして認定され、観光ガイドとしてのキャリアを築くことができます。

・ホームページ

日本政府観光局(JNTO) - Japan N...
日本政府観光局(JNTO) - Japan National Tourism Organization 日本政府観光局(JNTO)の公式ウェブサイトです。日本政府観光局(JNTO:Japan National Tourism Organization、正式名称:独⽴⾏政法⼈ 国際観光振興機構)は、訪⽇外国⼈...

試験の準備と対策

韓国語試験に合格するためには、計画的な準備と対策が欠かせません。下記を参考に試験に備えましょう。

・試験の構造と出題形式を把握する

受ける試験を決めたら、まずは試験の構造や出題形式を正確に把握しましょう。過去問や模擬試験を活用し、出題パターンや頻出問題を分析することで、無駄のない学習計画を立てることができます。

・語彙力を増やす

韓国語試験では、日常生活で使わない難しい単語が頻出するため、語彙力が非常に重要です。単語帳やアプリを活用し、できる限りたくさんの語彙を覚えておきましょう。

・韓国語に耳を慣らしておく

韓国のニュースやドラマを活用して、日常的に韓国語に触れる機会を作っておきましょう。聞いた外国語を一語一句書き取る「ディクテーション」を行うとより効果的にリスニング力を向上できるのでおすすめです。

・読解力と作文力を養う

韓国語で書かれた新聞やネット記事を読むことで、読解力の向上が期待できます。また、実際に韓国語で作文を書いて、文章を論理的に表現する練習もしておきましょう。

自分の目的に合った種類の 韓国語試験を受けよう

今回は、三大韓国語検定試験の韓国語能力試験(TOPIK)、ハングル能力検定試験、全国通訳案内士試験について解説しました。どの試験を選ぶかは、あなたが韓国語を学ぶ目的や目標によって異なります。

それぞれの試験の特徴を理解し、自分の目的に合った試験を選んでくださいね。

記事の内容が良かったらシェアしてください!

この記事を書いた人

かわとのアバター かわと ワンジョンライター

韓国在住ライターの「かわと」です!
韓国情報に特化したライターとして、これまで300本以上の記事を執筆してきました。
『ワンジョン』では、韓国語教育や韓国美容・コスメ、韓国現地情報など幅広いジャンルの記事を担当しています。
韓国に住んでいるからこそわかる有益な情報をたくさんお届けするので、参考にしていただけるとうれしいです♡