
<プロフィール>
ラジオDJ、テレビVJ、韓国大衆文化ジャーナリスト
古家 正亨(ふるや まさゆき)さん
・1974年5月22日生
・北海道北見市出身
・韓国観光名誉広報大使(2008年6月~)
・2009年 韓国政府勲章 文化体育観光部長官褒賞受賞(2009年10月)
・韓国江原観光広報大使(2011年10月~)
・上智大学大学院 文学研究科 新聞学専攻前期博士課程修了
・テレビ愛知『韓流クラス』(第1・第3水曜 深夜24時放送)に出演中
・NHK-FM「古家正亨のPOP⭐️A」、ニッポン放送「古家正亨 K TRACKS」、FM northwave「Colors Of Korea」、FM COCOLO「Radio Beyond borders」(火曜日)に出演
・テレビ愛知『韓流クラス』(第1・第3水曜 深夜24時放送)に出演中
※Locipo(ロキポ)で見逃し配信中
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韓国エンタメ界のカリスマ、古家正亨さん。数多くの韓国アーティストのライブMCやイベント司会を務めるなど、韓国アーティストとの深い信頼関係を築くとともに、独自の視点からのトークやインタビューが魅力と評判です。
今回、韓国情報を発信するテレビ愛知の番組『韓流クラス』に韓流ナビゲーターとして出演されている、古家正亨さんに直接お話を聞く機会をいただきました!
『韓流クラス』は古家さんと、韓国が大好きなBOYS AND MEN 吉原雅斗さん、テレビ愛知アナウンサーの岡田愛マリーさんの3人が軽快なトークで送る、韓国のエンターテインメントと最新情報が満載の番組です。
インタビュー前には、スタジオでの収録を見学させていただきました!まもなく愛知公演を予定している「TOMORROW X TOGETHER」へのインタビューや、2015年公開の大ヒット作『ベテラン』の第二弾として注目の映画『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』の魅力を、監督や俳優さんの紹介なども交えて解説されていました!
そして、この収録回では、番組5年目突入を記念した韓国ツアーの発表も!詳細は「韓流クラス」のホームページで確認できます。
▼「韓流クラス」のホームページ

日本でも沸き立っている昨今の韓流ブーム。
今回は、その韓国というフィールドで20年以上お仕事をされてきて、韓流ブームが訪れるよりも昔から韓国の魅力を発信し続け、韓国を長年見てきた古家さんに、今の韓国について聞いてみました。
進化するソウル 古家さんが感じる韓国の魅力と変遷
古家:韓国、とくに「ソウル」は街がすごく洗練されてきていて、いま世界中から注目されていますね。
流行しているものを、いち早く体感したい人は、ソウルに行くと比較的早く得られると思います。
ソウルは、ニューヨーク、シンガポールなどの世界を代表する大都市とも変わらない感じがしますよ。トレンドの発信も、今はソウルからっていうのが多いですよね。化粧品もファッションも韓国のトレンドが日本へ移ってきているような感じがします。
ただ、「その洗練されたソウルが好き」な人と、「昔のソウルが良かった」人とに、二分されると僕は思います。
昔ならではの人情や活気を感じることが難しくなってしまい、90年代から住んでいた僕のように、そこが韓国の魅力だと思っていた人には少し寂しいところです。
ワンジョン編集部:ひと昔前までは、今とはまるで逆で、韓国よりも日本の方が洗練されていて、トレンドに興味のある韓国の若者が日本にあこがれを持っていた、そんな時代もありました。
当時「古家さんはカナダ留学中に、韓国の友人から文化や音楽を教えてもらい感銘を受け、すぐさま韓国へ直行した」というエピソードをお聞きしましたが、そのころの韓国を思い起こして、印象に残っていることはありますか?
古家:僕が留学していた頃は、まだ日本人の留学生が少なくて、「日本人が韓国語を学びに来ている」とか、「日本人が韓国語を話している」というだけで、不思議と喜ばれた時代でした。
でも僕はそういう意識(先入観)は全然なくて、ただ単純に、「知らない国を知りたい」という気持ちだけで韓国に行きました。
留学している間に、日本人だからという理由で嫌な思いをしたこともほとんどなく、むしろ逆に、韓国語を一生懸命に話そうとしたり、勉強をしてるっていう話をしただけで、喜んでもらえました。うれしい対応をしていただいたこともたくさんありました。
だから、ここで感じたのは、「一生懸命学んで、一生懸命にその相手を理解しよう」という思いがあれば、海外でも、国や文化が違っていても、それは伝わるんだ、ということです。
ワンジョン編集部:今、個人的な趣味でも、ビジネスでも、韓国や韓流ブームに興味を持っている人が多いですが、韓国というフィールドでお仕事をずっとされてきた古家さんからアドバイスはありますか。
古家:そうですね、今は韓国に行きたい、仕事で成功したいと思う人が多いと思います。でも、この業界の仕事をしながら今も頑張っている人たちを見ると、中途半端な気持ちで行っていない人だけが残っていると思います。
例えばアイドルの方たちも、仕事で話を聞くことがありますが、とにかく自分の夢を叶えたいという強い思いのある人たちが、実際に成功をしています。逆にそうではなく、なんとなくK-POPいいなと思って渡韓する人にはやはり難しいようです。
だから、もしも「韓国とかかわって、何か自分で成し遂げたい」と本気で思っているなら、その気持ちだけは大事にして渡ってほしいと思います。
そうすると、必ず向こうの人たちは理解をしてくれ、つらいときには支えてくれると思います。
それが、僕が身をもって体感した経験から、これからの人たちに伝えたいことですね。
ワンジョン編集部:ありがとうございます。気軽に踏み込んでいきやすい世界だけれど、やはり強い信念と情熱を持っている人のみこそが残っていく、ということなんでしょうね。
古家さんおすすめの韓国語の習得方法とは
ワンジョン編集部:通訳や、書籍やアーティストの曲の翻訳などにも携わり、韓国語に精通している古家さん。いま日本では韓国語を学ぶ人たちも増えてきていますが、古家さんはどのように学習をされていったのでしょうか。
古家:僕が、韓国の語学堂(大学附属の語学学校を指す)というところに通ったのは一年半くらいでした。全くハングルも読めない状況でその語学堂に行き、韓国語の基礎を習いました。
MCで必要とされる言葉、ステージ上で使う言葉をどこで勉強したのかというと、韓国でのお仕事を通じてです。僕がJ-POPを紹介するテレビ番組でVJ(司会者)をやらせてもらったときにいただいた韓国語の台本が最高の教科書になりました。
そこには番組で使う放送用語、独特の言い回しが全部書いてありました。
それらは教科書に載っているものではなくて、あくまでネイティブ(現地、韓国)の人たちが日常的にメディアを介して耳に入ってくる言葉です。それを覚えたんです、必死に。それが今の仕事につながっています。
やはり、語学を勉強するのであれば、一番自分が関心を持っているトピックで学ぶこと。たとえば映画とか音楽とか、好きなことなら何でもいいと思うんです。韓国アーティストの推しのために使うハングルとかもいいですしね。
興味のないことをやろうとしても、いつまで経っても覚えることが難しいと思います。やはり、一番自分が関心を持っていることを深掘りして、語学学習をリンクさせると習得が早いと思います。
だから、僕はいま韓国語を特に勉強してはいないのですが、家電に関する韓国語の記事はよく読むようにしています。家電が趣味なので。それが勉強。楽しみながらですね。
そしてわからないことがあれば、これは何だろうと興味をもって調べます。そのように関心をもって言語に触れていくことが、一番早く身につく(語学を習得する)方法だと僕は思います。
ワンジョン編集部:『ワンジョン』でも、ハングルや韓国語表現を紹介しています。
今後、『ワンジョン』を見てくださっている方々にとって、その語学コンテンツをより有意義なものにしていただくために、実践的な学びの場にしていきたいです。
情報発信メディア『韓流クラス』×『ワンジョン』
ワンジョン編集部:古家さんは韓国のエンターテインメントを中心に、韓国情報を発信する番組へ多数ご出演です。
韓流ナビゲーターとして出演されている『古家正亨の韓流クラス』で番組づくりで意識されていること、同じく韓国情報を発信しているこの『ワンジョン』にメッセージをお願いいたします!
古家:韓国の情報はいま膨大にありますよね。そこに対してはオンリーワンの情報が求められていると思います。
例えば、僕の出演している『韓流クラス』では、番組ならではの情報発信をしています。『ワンジョン』と番組とがなにかでリンクするような企画も、おもしろいかもしれませんね。
ただ単純に、表面的な情報を載せるのではなくて、なにか切り口を変えて、一歩踏み込んだ情報があると良いのではないかなと思っています。
ワンジョン編集部:ありがとうございます!『韓流クラス』×『ワンジョン』という企画は、今後もぜひまた違った形でも実現できたらうれしいです。どうぞよろしくお願いいします。
韓国への深い愛情にあふれた古家さん、その存在は“唯一無二”
今まさにアジア圏での流行の最先端であり、洗練された印象がひと際目立つ、韓国。
韓流ブームの中、エンタメ・芸能界では韓国から韓流スターやK-POPアーティストが続々と来日、そのイベントや番組等で数多く司会を務める古家さん。
しかし今回のインタビューでは、その煌びやかな世界でご活躍されるイメージとはうらはらに「韓国が洗練されてしまって寂しいんだよね」とおっしゃる一面も見せてくださいました。
韓流ブーム以前の韓国の大衆文化に魅了され、20年以上前から韓国の魅力を発信し続け、日本と韓国の架け橋となられてきた古家さんは、人情や一生懸命さ、人と人との心の絆を大切にされている素敵な方でした。
MCのお仕事でも、トーク相手のアーティストさんが心を開き、「古家さんだから話せるんだよ」と言って本音を話してくれたり、また、そうした相手との関係を築けているから、番組制作スタッフさんたちから、「もしも台本どおりにいかなくても古家さんに任せておけば心配ない」と信頼されている。
その古家さんのお人柄こそが、日本と韓国のエンタメ業界においてここまでに支持され、唯一無二の存在となられている所以なのかもしれません。
テレビ愛知「韓流クラス」放送概要
名古屋発の韓国情報発信番組。韓流ナビゲーター古家正亨さんと、韓国大好きアイドル・BOYS AND MEN吉原雅斗さんが、今注目の韓国エンターテインメントや気になる話題をお届けしています。
■放送日時
第1第3水曜 深夜24時~(テレビ愛知ローカル)
■配信
Locipo(ロキポ)で見逃し配信中
■出演
古家正亨(韓国大衆文化ジャーナリスト)
吉原雅斗(BOYS AND MEN)
岡田愛マリー(テレビ愛知アナウンサー)
■ホームページ

【4月2日(水)の放送は…】
番組5年目突入記念!「TOMORROW XTOGETHERと過ごす春特集」。ツアー中のTOMORROW XTOGETHERの古家さんによるインタビューやライブの見どころをお届けします。
見逃し配信はコチラ(2025年4月17日0:30まで御覧いただけます)
